子宮筋腫とは
子宮筋腫は、子宮の筋肉の部分にできる良性腫瘍です。良性ではあるものの、日本人女性の3~4人に1人は持っていると言われ、特に30~40代に多く見られます。
主な症状は「経血量が多い」というのがあります。
この症状に伴って、
・不正出血
・貧血
・生理痛
・腰痛
・頻尿
・不妊症
など、さまざまな症状を引き起こします。
しかし、初期はほとんど自覚症状がなく、病院で指摘されて初めて気づくパターンが非常に多いのです。
子宮筋腫の方が増えている背景にあるのが、ストレス、食生活、冷え、睡眠不足など、現代女性が抱えるライフスタイルの変化といわれています。
今回は、生活スタイルと子宮筋腫の繋がりについて紐解いていきます。

漢方では、子宮筋腫はこう考える
①子宮筋腫の原因は「瘀血」
中医学では、子宮筋腫は「瘀血」と関わる代表的な病気と考えます。
瘀血とは、血の流れが滞りを指します。
流れの悪い血は通常に比べドロッとして固まりやすく、体の巡りを邪魔してしまいます。
これが形となって子宮の筋肉へ現れた状態が子宮筋腫と考えられています。
瘀血は、一度できると自然には戻りにくいです。
だからこそ、予防が大切なのです。
②瘀血はどこからきたの?
瘀血は突然できるものではありません。
”何らかの不調が長引いた結果”として生まれる「病理二次産物」です。
たとえば・・・
・ストレスが続き、悶々とした日々が長期で続いている
・食生活が乱れた状態が長年続いている
・冬も夏も1年中手足が冷えている
・仕事や家庭でやることが多く、疲れる一方で、気付けば回復する時間が設けられていない
これらが少しずつ積み重なり、長い時間をかけて瘀血になります。
つまり、子宮筋腫は”小さな不調の積み重ねが形になったもの”と言えるでしょう。

「瘀血」を引き起こす生活習慣
すでに少し記載しましたが、1つ1つ詳しく解説していきます。
①ストレス過多
漢方では、ストレスが強いと、体のエネルギーともいえる「気」が流れが悪くなると考えます。
ストレスが長期化すると、血を運ぶエネルギーがだんだんなくなってしまいます。
やがて、血が停滞した状態になっていまいます。
一時的なストレスでは問題ありません。
しかし、この状態が続いてしまうと血の質も変化してきてしまい、最終的には瘀血と呼ばれる状態になってしまいます。
②食事
甘いもの、揚げ物、乳製品、夜遅い食事、コンビニ食、アルコール・・・
こうした食事が続くと、体が浮腫みやすくなってしまいます。
この体の余分な水のことを漢方では「水毒」と呼びます。
暴飲暴食をした次の日に浮腫むのは水毒のせいです。
水毒は、水とはいってもネバネバしています。熱と合わさると、より一層ネバネバして体の中で悪さをします。
このネバネバが血の流れを邪魔し、瘀血になりやすい体になってしまいます。
水毒を取るのには長いと1年以上かかったりと、想像以上の時間を要します。
③過労・睡眠不足
疲れを溜めすぎたり、睡眠時間を削りすぎていると、気付かないうちに体がだんだん消耗しすぎて弱ってしまいます。
「なんとなく疲れやすくて、生理痛も重くなってきた」
このような場合は注意が必要です。
体に血を巡らすエネルギーまでも枯渇してしまい、血がドロドロしてきてしまっているかもしれません。
このような場合も瘀血になりやすいです。

自分は瘀血?セルフチェックしてみましょう!
以下に当てはまるものがあるほど、瘀血体質の可能性が高まります。
①生理痛はある?
生理痛は瘀血のサインの代表格。
血がドロドロしているため、子宮が頑張って強く収縮しないと血が出てきません。この収縮で痛みが生じます。
「痛み止めを飲んでいる」、「少し痛む」、このような場合でも当てはまります。
②経血にレバー状の塊はある?
これは「血が滞って固まった」証拠です。
漢方では通常では経血に塊は混ざらない、と考えます。
レバー状の塊だけでなく、大小のブツブツの塊もある場合は注意しましょう。
③生活習慣病を指摘されている?
高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症などの生活習慣病はお持ちですか?
当てはまる場合は血の流れが悪くなってしまっています。
動脈硬化の原因ともされています。
生活習慣病が1つでもあれば、漢方では瘀血の可能性を考えます。
④舌に黒い斑点がある?
舌の色や形は経絡の流れや、血液の流れ、水の流れ、栄養状態など、様々な体調を反映しています。
鏡で舌にシミのような黒い斑点があるかどうか、チェックしてみましょう。
この斑点がある場合は血の流れが停滞しているサインです。
このような舌を瘀斑舌といい、イラストのような斑点が特徴的です。

体がストレスを受けている時のサインはこれ!こまめに発散して瘀血を避けよう!
ここからは、瘀血の原因の1つであるストレスについて記載します。
ストレスから瘀血になっている方はとても多いです。
日本人は「我慢強い」ことが美徳とされてきました。
そのため、自分がストレスを受けていることに気づけない方がとても多いです。
でも、体は正直です。
以下のようなサインが出ていたら、ストレスで気の流れが滞っています。
①便秘したり下痢したり、便の調子が安定しない
ストレスによって交感神経の高ぶりが続くと、自律神経に支配されている胃腸に影響が出やすいです。
人によって、便秘だけの人や、便秘や下痢を繰り返す方がいます。
何か嫌なことなどストレスを受けた時に悪化しやすいです。調子が悪い日は今日何かあったか、振り返ってみましょう。
②憂鬱な気分や落ち込みがち、イライラ、緊張、我慢が多い
ストレスを受けると人はこのような精神状態になることが多いです。
また、人によって、またその時の体調や状況によって、緊張や我慢などは耐えられる度合いが違います。
「いつもはこれくらい平気だから・・・」
そうして我慢している時こそ、要注意です。
少しだけでも大丈夫なので、いったん休憩をはさみましょう。
③胸が締め付けられたり、圧迫されたり、苦しかったり、違和感がある
ストレスが強くなると、胸に症状が出ることがあります。
このような時は、今の状態がストレスになってるんだな、とまずは自分を受け止めてあげてください。
子宮筋腫になる前に、体調を整えよう
子宮筋腫はある日突然できるわけではありません。
日々の習慣と体質の積み重ねが、少しずつ形を作っていきます。
だからこそ、予防が何よりも大切です。
・ストレスケア
・食事の見直し
・睡眠をしっかり取る
・冷え対策
どれか1つでも変えられれば、体は確実に楽になります。
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