1.大寒とは?(2026年1月20日~2月3日)

大寒(だいかん)は、一年の中でもっとも寒さが厳しくなる頃です。
「寒」の字が示す通り、冷え込みが強まり、朝晩の冷えや乾燥をより感じやすい時期になります。

ただ、大寒は単に「寒さのピーク」というだけではありません。
暦の上では、この厳しい寒さを越えると春が始まるとされ、冬の終わりと春の始まりをつなぐ大切な準備期間と考えられてきました。

自然界を見てみると、まだ芽吹きは見えませんが、土の中では春に向けた力が静かに蓄えられています。
人の体も同じで、外から見ると動きが少なくても、内側では次の季節に向けた準備が進んでいます。

東洋医学では、この時期の過ごし方が春の体調に大きく影響すると考えられています。
無理をせず体力を温存し、体と心を休ませながら、内側のエネルギー(陽気)を養うことが大切な時期です。

2.大寒に起こりやすい体の不調

①冷えが深まり、血行が滞りやすい

体の末端だけでなく、全身の巡りが悪くなりやすい時期です。
寒さの影響で血流が滞ると、体に必要な酸素や栄養が行き渡にくくなります。

  • 手足が冷えて温まりにくい
  • 肩や首、腰がこわばる
  • 朝起きた時に体が重たい
  • 動き始めがつらい

血流が悪くなると、体が省エネモードに入りやすくなります。
その結果、疲れが抜けにくく、だるさを感じやすくなるのが特徴です。

②体力が消耗しやすく、回復力が落ちやすい

寒さに耐えるだけでも体力を使うため、回復が追いつきにくくなります。

  • 寝ても疲れが取れない
  • 体が冷えるとすぐに調子を崩す
  • 風邪をひくと長引きやすい
  • 以前よりも回復に時間がかかる

この時期は、「がんばる力」よりも「回復する力」を守ることが、体調管理のポイントになります。

③心が内向きになり、動きにくくなる

寒さが極まると、気持ちも自然と内に向かいます。

  • やる気が出にくい
  • 気分が沈みがちになる
  • 先のことを考えると面倒に感じる
  • 外に出ることがおっくう

これは悪いことではなく、体と心が「休養を求めているサイン」です。
無理に動こうとするよりも、心を落ち着かせ、整えることで次の季節への準備が進みます。

3.大寒の養生ポイント

①消耗を防ぎ、内側のエネルギーを養う

大寒は「使う」よりも「蓄える」時期です。
寒さに耐えるだけでも体が多くの力を使っているため、無意識のうちに消耗しやすくなります。

しっかり食べ、しっかり休むことは、怠けることではなく回復のために必要な時間です。
体の内側にエネルギーを蓄えることで、日々の生活を支える力が静かに整っていきます。

②がんばり続けず、立ち止まる時間をつくる

体が重い、気力が出ないと感じたら、ペースを落としましょう。
それは、体と心が「少し休みたい」と伝えているサインです。

予定を減らしたり、何もしない時間を意識的につくることで、体の余力が戻り、日常の動きが少しずつ楽になっていきます。

③心と体を落ち着かせ、春への準備を整える

大寒は、外へ向かうよりも、心と体の内側を整えることが大切な時期です。
体を温め、呼吸を深め、安心できる時間を持つことで、血の巡りや気持ちのバランスが整いやすくなります。

焦らず静かに過ごすことで、春に向けて動き出すための土台が、体だけでなく心の面でも整っていくでしょう。

4.大寒におすすめの食材&生活習慣

①おすすめの食材

  • 黒豆:寒さで体力を消耗しやすい時期には、内側のエネルギーを補うことが大切になります。
    黒豆は、すぐに変化を出すというより、消耗しやすい時期に体の土台を支え、力を蓄える助けになる食材です。
    煮豆やご飯に混ぜるなど、温かい形で取り入れるのがおすすめです。
  • 大根:体が冷えると血の巡りが滞り、重さやこわばりを感じやすくなります。
    大根は、そうした滞りをやさしくほどき、巡りを整える食材です。
    煮物や汁物など、しっかり火を通すことで、体を冷やさず、胃腸にも負担をかけにくくなります。
  • さけ:冷えや疲れが重なると、体の回復力が落ちやすくなります。
    さけは良質なたんぱく質を含み、回復に必要な栄養を補う助けになります。
    焼き魚のほか、味噌汁や鍋など温かい料理にすると、体を温めながら栄養を吸収しやすくなります。

②おすすめの生活習慣

♦体力を回復させる

大寒は「これ以上消耗しない」ことがとても大切です。
がんばるより、回復を優先しましょう。

  • 早めに布団に入り、睡眠時間を確保する
  • 欠食を避け、食事のリズムを整える
  • 疲れを感じたら、短時間でも横になる
♦体を芯から温め、巡りを助ける


表面だけでなく、体の奥を温めることを意識してみましょう。

  • ぬるめのお湯にゆっくり浸かる
  • 首・お腹・腰を冷やさない服装を心がける
  • 冷たい飲食が続かないように気をつける
♦心を落ち着かせ、春への余白をつくる

大寒は、心も静まりやすい時期。
無理に前向きになろうとせず、静かに過ごす時間が向いています。

  • 予定を詰め込みすぎない
  • 静かな音楽や深呼吸で気持ちを整える
  • 「今は蓄える時期」と受け止め、焦らない

5.おわりに

大寒は、一年でいちばん寒く、体調を崩しやすいため、無理をせず過ごしたい時期です。
無理をせず過ごす時間は、止まっているように見えて、春ヘ向かう力を内側で育てている時間でもあります。

そんな大寒の終わりに、節分を迎えます。
節分は、冬の間にたまった疲れや重さを、そっと手放すための節目のようなものです。

大寒の間にしっかり休み、養った体と心を、節分をきっかけに少しずつ春へ切り替えていく。
そんな意識で過ごすと、無理なく季節の変化に寄り添うことができるでしょう。

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