生理の周期が乱れると何か病気ではないかと不安になりますね。

毎月の生理は健康の成績表といってもいいくらいに、その時の体調に左右されます。

そんな生理のことについて詳しく知ることで、今の体調について把握できるようになります。

生理の変化が正常範囲内なのか、それとも異変と捉えるべきなのか、といった疑問を感じることも多いかと思います。

正しい知識をつけて、気にするべきかどうか、病院に行くべきかどうか、判断しましょう。

生理不順に当てはまるのは?

①正常な生理

まずは正常な生理の周期、周期のずれの許容範囲、生理の日数は以下の通りです。

周期25~38日ごと
周期のずれ6日以内
生理の日数(出血の期間)3~7日間

②生理不順とは

生理周期が25~38日を逸脱する場合に生理不順とされます。

その他、周期のズレや生理の日数、経血量で判断される場合や、不妊治療では低温期(月経~排卵の時期)や高温期(排卵~月経の時期)の日数、初めて生理が来た時期、閉経の時期によっても生理不順とされることがあります。

生理はその時の体調や生活、ダイエット、ストレス、感情に左右されますので、周期がズレてしまうことは多々あると思います。

そのズレが6日以内でしたら問題ありません。

6日以上でも1~2周期だけ正常な周期から逸脱した場合は、一時的なものとしてとらえて大丈夫です。

生理周期の乱れが3周期以上続いたり、3か月以上生理が来ない場合は生理不順を疑いましょう。

ただし、妊娠の可能性がある場合に生理が来なくなってしまった場合は、妊娠検査キットで妊娠してないかどうか調べましょう。

陽性の場合はできるだけ早く受診してくださいね。

生理不順の受診目安

受診を検討される場合は参考にしてください。

また、ここに当てはまらなくても、生理不順そのものに支障がある場合は病院へ相談しましょう。

①~10代

生理が始まってから数年間は周期が整わない事が多いので、不順でもそれほど心配ありません。

しかし、整っていた周期がずっと乱れている、3か月以上来ないといった状態が続くと、将来不妊や婦人科系の疾患につながってしまう可能性があるので受診をおすすめします。

②20代~30代

周期が長かったり、短い状態、もしくは来ない状態が3か月以上続く場合は受診をおすすめします。

③40代~

閉経が近づくと、どうしても生理が乱れてきます。

また、閉経より5年以内になると更年期と呼ばれる期間になります。

更年期障害の症状が辛かったり、不正出血か生理の出血なのか分からない状態が続く場合は受診しましょう。

④年齢にかかわらず、受診した方がいい場合

以下ような場合は、年齢にかかわらず、1度ホルモンに異常がないか調べるために受診しましょう。

  • 急激なダイエットや運動により生理不順になっている場合
  • 妊娠の可能性がある場合
  • 3か月以上生理が来ない

生理周期の計算の仕方

生理周期の把握は生理予測に便利なだけでなく、体調管理の一環になります。

月経が始まった日を1日目のして数えます。

次の月経が始まるまでの日数が「生理周期」となります。

アプリを使って簡単に把握できるので、ぜひ生理を記録してみましょう。

病院に行っても何も問題ないと言われたら

病院では生理不順でも、病気ではなかったり、治療が必要ないことも多くあります。

病気ではない事にホッとする一方で、どうしたら今の状況を改善できるのか、手段がないように思えてしまいますよね。

そういった場合は「未病」と呼ばれる状態かもしれません。

未病」とは病気ではなく、体調不良の状態です。まだ病気の状態までは進行しておらず、今のうちに対処しておけば病気にならずに済む状態です。

病院で何もしてもらえないと絶望してしまうかもしれませんが、

逆にいえば、病気を回避できるチャンスです。

これを機に、自分の体と向き合ってみましょう。

以下対処法を検討してみてください。

①生活習慣を見直す

生理の乱れは多くが生活習慣の乱れが原因で発生します。

生理のトラブルは体のバランスが崩れてしまっている証拠です。

早め早めに生活習慣を修正するのがオススメです。

人によって原因は様々ですが、以下は特に注意しましょう。

  • 睡眠
  • 食事
  • ストレス過多
  • 疲労がたまりすぎている
  • 無理なダイエット
  • 過度な飲酒、喫煙

生活習慣が整うと、生理周期が自然と整ってきます。

逆に毎日の悪い習慣は気付かないうちに積み重なり、ある日いきなり症状や病気となり現れます。

②漢方を試してみる

こういった未病に関しては漢方が非常に有効です。

生理が乱れているということは、体のバランスがどこかしら崩れてしまっているということです。

漢方でこの体のバランスの乱れを整えることで、困った症状を取り除くことができます。

病気とは、この体のバランスの乱れが長期にわたり起こり続け、体が完全に変化しきってしまい、重い症状や検査値として現れます。

ですので、病気になってしまうと、変化しきった状態を戻さなくてはいけない為、漢方で治すのもかなり苦労します。

未病の状態だと漢方はとても効きやすいです。

ただし、未病を治すためには自分にあった漢方を選ぶことが必須となります。

そんな時はぜひお近くの漢方薬局を活用してみてください。

ネット検索だけではたどり着けない漢方に出会えますよ。

生理不順の種類、あなたはどのタイプ?

ここでは東洋医学の定義をご紹介します。病院でいう病気ではなく、東洋医学では不調の状態だから気を付けてね、といったものです。

当てはまる方は生活習慣を見直してみましょう。

前述した受診目安に当てはまる方はそちらを優先してください。

①周期が早ぎる

月経の予定日より7日以上早く、

ひどい場合は半月に1回の周期で来る場合もあります。

その状態が2周期以上続く場合は体の不調のサインです。

②周期が遅すぎる

月経が予定日より7日以上遅れ、

ひどい場合は3~5か月に1回来るもので、

その状態が2周期以上続く場合は体調不良のサインです。

③早すぎたり、遅すぎたり、ばらばら

生理周期が不安定で、

7日以上早まったり遅くなったりする状態が、

連続して3周期以上続く場合は体調不良のサインです。

生理が乱れる原因

①体のエネルギーが不足すると、生理周期が早くなりがちです

元々体が弱い、食生活の乱れ、過労、長期の悩みごと、病気を長く患っている、この場合は体がエネルギー不足となってしまっています。

生理をコントロールするためのエネルギーが枯渇してしまい、このタイプの方は周期が短くなることが多いです。

ゆっくり休んだり、食生活を見直したり、リフレッシュする等の対処が必要です。

②体に熱がこもってしまっていると、生理周期が早くなりがちです

体が火照る、汗を異常にかく、あつくて耐えられないことが多々ある、体のどこかに炎症がある、

こういった現象が長期間起きている方は体に熱がこもってしまい、生理周期が早まってしまうことが多いです。

更年期障害、多産、元々暑がりな体質、辛い物の食べ過ぎ、たばこの吸いすぎ、お酒の飲みすぎが原因であることが多いです。

③「腎」に元気がないと、生理周期が早くなったり、遅くなったりします

東洋医学で「腎」と呼ばれる五臓六腑の内の1つがあります。

「腎」は一般的な「腎臓」とは少し異なり、尿を作るだけでなく、子供であれば成長、大人であれば老化に関わり、骨や脳、生殖器の機能を維持しているとされています。

この「腎」を生涯、如何にして元気に維持できるかが、ずっと健康でいられるかどうかのカギです。

そんな大切な「腎」に元気がない場合、生理周期は早まることも遅くなることも両方ありえます。

その他「腎」に元気がない場合の指標として、足腰がだるい、めまい、耳鳴り、頻尿、等があります。

「腎」の元気がなくなってしまう原因として、睡眠不足、消耗の激しい生活をし続けている、持病を長く患っている、性生活の乱れ、等があります。

特に睡眠不足は老化を早めてしまうため注意です。

20代~30代で白髪が始まった方は睡眠不足なことが非常に多いです。今日からでも大丈夫です。23時には寝ましょう。遅くても0時までには寝る習慣をつけるだけで体が楽になりますよ。

④栄養不足だと、生理周期が遅くなりがちです

現代日本で栄養が不足するなんて不思議ですよね。

たしかに「食べる量」が不足している人はほとんどいないと思われます。

しかし、体に栄養が十分に足りている人となると、その人数は急に減ってしまいます。

栄養が足りていない人は、肌や髪がパサパサして乾燥している、足がつりやすい、階段を上るだけで動悸や息切れがする、めまい、かすみ目、ドライアイ、眠りが浅い、といった症状が現れることが多いです。

こういった方は生理の出血量が少ないことも多いです。

外から摂取する栄養が足りずに、体が血を十分に作ることができません。

この場合の血が足りていない、というのは貧血というわけではありません。

貧血ほどひどくはないですが、東洋医学的にみると上記の症状がある場合は、相対的に血の量が足りていない、ということになります。

血は細胞1つ1つに栄養を届ける役割があります。しかし、血が足りていないと細胞に栄養を届けることができなくなっていまい、あらゆる不調が引き起こされます。

今回の場合はそれが生理周期に現れている、ということになります。

⑤体が冷えていると、生理周期が遅くなりがちです。

元々冷えやすい体質、冬に外出して体を冷やしてしまった、クーラーにあたりすぎた、冷たい食べ物や飲み物を摂りすぎている、こういった場合には生理周期が遅れてしまうことが多いです。

血は適度に温かいとスルスルと流れが良くなります。

逆に体が冷えてしまうと、血の流れが悪くなります。

体を温めた方が心地いい場合は、体が冷えている証拠です。

特に飲食物には注意しましょう。

体を冷やしすぎたな、といった日には足湯がオススメです。

足湯をすることで、足の血が温まり、その温まった血がお腹に届くと内臓まで温めることができます。

お腹がポカポカ温まるのを実感できると思います。ぜひ試してみてください。

正常な生理を保つことが健康維持につながります

ここまでいかがでしたか?

現代は生理痛や生理不順が当たり前になってしまい、

それが放置されてしまい、将来更年期障害や子宮内膜症、子宮筋腫等の病気につながってしまうことが非常に多くなっています。

早め早めに生理を正常に戻すことで、健康な体を保つことができます。

特に問題ないからと放置せずに、しっかり体のメンテナンスを行いましょう。

体のメンテナンスに困ったら、ぜひお近くの漢方薬局に足を運んでみてください。

きっと、健康へのヒントが得られるかと思います。

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