1.立秋とは?

2025年の立秋(りっしゅう)は8月7日。
暦の上では秋の訪れとされていますが、実際には強い日差しと蒸し暑さが続き、秋の気配を感じるにはまだ少し早いかもしれません。
それでも、ふとした瞬間に吹く風や、夕暮れの空の色、遠くから聞こえる虫の声に、「夏の終わり」と「秋の入り口」が重なる気配が漂います。

猛暑、湿度、冷房、気圧の変化——現代の夏は、体だけでなく心にも静かにダメージを与えます。
だからこそ、季節の変わり目は、自分にやさしく整える養生の習慣が何よりの助けになります。

2.立秋に起こりやすい体の変化

①夏の疲れが出てくる「隠れ夏バテ」

エアコンの冷え、寝不足、紫外線、冷たいものの摂り過ぎ・・・
こうした負担が蓄積し、立秋を迎えるころに疲れが表に出やすくなります。

こんな症状は、ありませんか?
  • 朝起きるのがつらい・疲れが取れない
  • 仕事はできるけど集中力ややる気が落ちている
  • 便秘や下痢などお腹の不調
  • 肌荒れや吹き出物
  • 食後に重たさや眠気がくる など

無理をせず、意識して休む時間を取りましょう。

②気温差や天候の変化が、自律神経のバランスを崩す原因に

朝晩の涼しさと日中の蒸し暑さ、突然の豪雨・気圧の変動。
この時期は、自然の変化が目まぐるしく、私たちの体にとってもストレスの多い季節です。

こうした外的な環境の変化は、自律神経の働きに影響を与え、心や体にさまざまな不調として現れます。

よくある不調のサイン
  • 慢性的な疲れ、頭痛、肩こり
  • イライラ、不安感、気分の落ち込み
  • 胸のモヤモヤ、動悸
  • 汗はかくのに、手足が冷たい
  • 暑がりor冷え性など、体温調節の乱れ

生活リズムを整えることが、自律神経の安定に繋がります。

③空気の乾燥で「肺」に不調が出やすい

東洋医学では、秋は「肺」が弱りやすい季節。
立秋から徐々に空気が乾き始め、のど・肌・鼻・呼吸器に乾燥サインが現れます。

こんなサインは要注意
  • のどが乾く、声がかすれる
  • 肌のかさつき・鼻のムズムズ感
  • 呼吸が浅い、乾いた咳が出る など

潤いを意識した食事や保湿ケアを始めましょう。

3.立秋の養生法

①冷えた胃腸をやさしく整える「温養食」

冷たいものの摂り過ぎで疲れた胃腸を温めつつ、肺やのどを潤す食材を選ぶことが大切です。

おすすめ食材
  • 潤い食材:桃・梨・白きくらげ・はちみつ
    →肺を潤し、乾燥による不調から守る
  • 清熱食材:とうもろこし・冬瓜
    →夏の余熱を緩やかに冷まし、消化の負担を減らす
  • 補気食材:山芋・かぼちゃ・鶏肉
    →消耗した体力を補い、胃腸の働きを助ける。

腹八分目を意識して、消化の負担を減らしましょう。
お粥やスープ、蒸し物など、温かく優しい調理法がおすすめです。

②睡眠の質を整える

乱れた睡眠習慣を整えることで、疲労回復と集中力がアップします。

快眠のヒント
  • 寝る1時間前はスマートフォン・テレビをオフに
  • エアコンは28℃前後+除湿モードがおすすめ
  • 腹巻や薄手の長袖で冷えを防ぐ
  • 寝る前のストレッチや深呼吸で、副交感神経を優位に

③軽めの運動で体内リズムを調整

疲れた体には、ハードな運動よりゆったり動かすことが効果的です。

取り入れやすい運動
  • 朝夕の涼しい時間にウォーキング
  • 深い呼吸を意識したヨガやストレッチ
  • 家事や通勤中の‟ながら運動”もOK
  • 自分のペースで継続できるものを

血流が良くなることで、体と心が整いやすくなります。

④「暑さによる冷え」にご用心

夏の暑さ対策でエアコンや冷たい飲み物を多くとると、体の内側が冷えやすくなります。長時間の座り作業による血行不良も、手足の冷えや肩こり、疲れを招く原因になります。

冷え対策
  • 氷入りの飲料・冷たい食べ物はほどほどに
  • 冷房の風邪が直接体に当たらないよう調整
  • カーディガンやブランケット、レッグウォーマーなども活用
  • シャワーだけで済ませず、週に数回は湯船に浸かって温まる

冷えを防ぐことで、肩こりや疲労感の軽減、免疫力の回復にも繋がります。
手足の冷えや肩こり、疲れやすさを感じたら、冷えのサインかもしれません。
早めに対策をしましょう。

4.心の養生

感情の整理と静かな時間を持つ

夏はイベントや情報が多く、心も無意識に疲れています。
静かな時間で、心をリセットしましょう。

おすすめのリセット習慣
  • 気持ちを言葉にして日記に書いてみる
  • 深呼吸や瞑想で気持ちを落ち着ける
  • 静かな場所でのんびり過ごす
  • 朝や夜のスマートフォンを見ない‟デジタルオフタイム”をつくる

②「秋らしさ」を五感で楽しむ

自然や芸術など‟余白”のある時間が心を癒します。

こんな過ごし方を
  • 夕暮れを眺めながらゆっくり散歩
  • 秋の味覚をゆっくり味わう
  • 音楽、絵画、読書などで無目的な時間を楽しむ

③小さな「ありがとう」を習慣に

日々の忙しさに追われて、自分の気持ちや周りの変化に気づきにくくなっていませんか?

今日からできること
  • 1日1回、「ありがとう」を声に出してみる
  • 家族や友人に感謝の気持ちを伝える
  • 日記に「今日のありがとう」を書いてみる

感謝の気持ちを意識するだけで、日々の見え方が少しずつ変わっていき、心の余裕が育っていきます。

5.おわりに

立秋は、秋の入り口とはいえ、まだまだ暑さが厳しい季節。
私たちの心と体は、思っている以上に夏の疲れやストレスを感じています。
だからこそ、「今の自分を整える時間」をつくることが大切です。

たとえば胃腸や肺、冷えのケアを意識すること。
睡眠・運動でリズムを整えること。
心にも余白を持つこと。

そんな小さなケアを毎日の生活に少しずつ取り入れていくことで、季節の変わり目に心と体をやさしく整えながら、穏やかな秋を迎えられるでしょう。


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