にきびは、ただの「肌トラブル」ではありません。実は、体調不調や生活習慣の乱れのサインとして現れることも多いのです。
東洋医学では、にきびは「体内のバランスの乱れ」が皮膚に現れたものと考えます。外側から薬で治すだけでなく、内側から整えることが、根本的な予防につながります。

にきびは体調不良のサインです
にきびは、一般的には皮膚に存在するアクネ菌が増えすぎることで発生します。
病院では抗菌薬が処方されますが、ここで注目したいのは、アクネ菌そのものは悪者ではないということです。
普段は皮膚のバリア機能をサポートし、肌を健康に保ってくれる重要な菌です。
ではなぜ、にきびになるほど、アクネ菌が増えすぎてしまうのでしょうか?
それは、体の内側のバランスが乱れていることが大きな原因です。
東洋医学では、にきびは「熱(ネツ)」がこもった状態で起きやすいとされています。
体に余分な熱がたまると、皮膚に炎症が起きやすくなり、にきびができやすくなります。
そのため、薬を塗っても治りにくかったり、薬をやめるとすぐに再発してしまう場合は、内側からのケアを意識することがとても大切です。
にきびができやすい体質
にきびは誰でもできるわけではなく、体質によってできやすさがあります。
特に東洋医学では、次のような体質の方がにきびになりやすいとされています。
①体に熱がこもってしまっている方
顔や胸元に赤く腫れた赤にきびができやすいです。舌が赤かったり、舌に赤いつぶつぶが出ている方や、冷たい水をたくさん飲みたくなる方は、熱が体にこもっている可能性があります。辛いものや脂っこいものをよく食べる方もこのタイプです。
②ストレス過多、イライラしやすい方
ストレスがたまりすぎると、体の巡りが乱れてしまいます。うまく循環できないと、熱がうまく循環しなくなり、熱がこもりやすくなってしまいます。怒っている方は顔が赤くなりますよね。そんなイメージです。人の体はストレスやイライラで熱が発生してしまいます。このタイプの方も赤にきびです。
③血の巡りが悪い方
冷えや肩こり、手足のしびれなどがある方です。血の巡りが滞ると、肌にも栄養や潤いが届きにくく、にきびや吹き出物ができやすくなります。このタイプの方は紫にきびができやすいです。
④オイリー肌、脂っこいものや甘いもの、お酒が好きな方
脂っこいものや甘いもの、お酒は東洋医学でいう「湿熱」をためやすいです。「湿熱」は水と熱がくっついてしまったものです。この湿熱は一度体に取りついてしまうと、体にこびりついてなかなか取り去りづらいです。このタイプの方は黄にきびができやすいです。

にきびができやすい生活習慣
①エアコンなどの風が常に当たる
冷たい風や乾燥した空気は、肌のバリア機能を弱め、炎症を起こしやすくなります。また、風の当たりすぎによって、細菌やウィルスが侵入しやすくなります。体調が良くても、外からの刺激が過剰になると、免疫が追い付かなくなります。
②食習慣の乱れ
外食やファーストフード、甘い飲み物の摂りすぎは体内に熱や湿をためます。また、食べるものは健康的でも量が多いと、胃腸に負担がかかり、吸収しきれなかったものは「湿」として体にたまってしまいます。
③睡眠不足
睡眠不足によって、体の潤いが低下し、乾燥しやすい肌になります。すると、体のバリア機能が低下し、にきびができやすくなります。
④運動不足
運動不足は血や気の巡りを悪くなります。すると、老廃物が体内にたまりやすくなり、代謝の低下や、肌細胞への栄養不足につながります。その結果、にきびができやすくなります。
⑤消耗が激しすぎる生活
忙しい仕事や家事で体力を消耗しすぎると、肌に行くはずの栄養までも消耗しきってしまい、細胞の元気がなくなり、免疫や肌のバリア機能が低下します。

にきび予防に役立つ食材
にきびの予防や改善には、体内のバランスを整える食材が役立ちます。中医学では、体を冷ます、血の巡りを良くする、湿を取る食材がにきび対策におすすめです。
①ハトムギ茶
胃腸の働きをよくすることで、余分な熱や湿を体外に出し、むくみや炎症、肌荒れ改善に役立ちます。
漢方でも良く使われ、ハトムギの皮を取り除いたものを「ヨクイニン」と呼び、病院ではおできによく処方されます。
②白きくらげ
肌に潤いを与え、乾燥による炎症を防ぎます。中国では乾燥を防ぐ食材としてよく食べられています。肌の乾燥だけでなく、のどの乾燥にも良いので喘息の方にもおすすめな食材です。
③緑豆
体の熱やほてりを取ったり、体の余分な水分を尿へ上手に出してくれます。「リョクズ」という名前の生薬にあたります。漢方では肌の赤みや、化膿性の皮膚病に良く使われています。春雨によく使われていますので、おやつの代わりに取り入れてみてはいかがでしょうか。
④きゅうり、すいか
体の熱を冷まし、余分な水分を取り除いてくれます。特にすいかは「天然の白虎湯」といわれています。白虎湯とは、体の熱を取る代表的な漢方薬です。顔の赤みが強かったり、火照ってしまう方はぜひ取り入れてみてください。ただし、冷やす作用が強いので、食べ過ぎて胃腸を傷つけないように注意してください。
⑤すでに胃腸がやられている人は朝食にお粥
お粥は、日本だと具合が悪い人が食べるイメージがありますよね。
一方、中国では日常的に朝食によく食べられています。
少量でお腹が満たされるので、胃腸の負担が減り、吸収されやすいのでエネルギーへ変換しやすいというメリットがあります。また、カゼ予防やお通じにもいい、嬉しい食事です。
お粥に白きくらげを入れれば、肌にも胃腸にも優しい朝食になります。

生活の中で取り入れられる内側からのケア
にきびを繰り返さないためには、内側からの生活養生も大切です。
①十分な睡眠を確保する
夜11までに寝るのが理想です。成長ホルモンが分泌され、肌の修復が進みます。
忙しくても0時までに眠れるといいです。
寝不足を感じる方はお昼寝で挽回しましょう。お昼の時間帯に30分程度、目をつむるだけでもいいとされています。
②ストレスケア
深呼吸や軽い運動、好きな趣味の時間を作ることで、ストレスが発散されると、体の巡りが良くなります。また、瞑想もストレス発散しやすいです。意識的に深く呼吸をし、何も考えない時間を作ることで、脳がリセットできます。
③適度な運動
ウォーキングやヨガで血と気の巡りを良くし、老廃物の排出を促します。また、汗をかくことでデトックスにつながります。運動が難しい場合は、サウナ、足湯等で汗をかくと良いです。
慢性化してしまったにきびは、外側だけでなく内側からケア
慢性的ににきびができる方は、薬だけで改善するのは難しい場合があります。
中医学では、にきびの根本原因をさぐり、体質改善を行うことが大切です。
外側からの薬でのケア、
内側からの体質改善、生活養生によるケア
2つを組み合わせることで、にきびができにくい健康的な肌を目指せます。
にきびが気になる方は、ぜひ自分の体質を振り返り、生活習慣や食事、睡眠、ストレスケアを見直してみてください。
そして、必要に応じて漢方薬局での相談もおすすめです。
あなたに合ったケアを取り入れることで、根本的な改善が期待できます。
ぜひ一緒に、あなたに合ったケアを探していきましょう。

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