「病院で検査してもらったけれど異常なし。でもなんだか不調・・・」
「寝てるつもり、休めてるつもりだけどなんとなく身体がだるい」
「これといった症状はないけどなんとなくつらい」
こんな悩みを持つ人は少なくありません。
これらの不調には、“自律神経”が関係していることが多いです。
ここでは自律神経とその乱れによって起こる不調、それから東洋医学的なアプローチについてお話していきます。
自律神経とは
わたしたちを構成する神経は、身体の中の情報伝達の手段となっています。
神経系は2つに分けて脳や脊髄など生命の中心を担うものを中枢神経、それ以外を末梢神経といいます。
今回のテーマの自律神経は、末梢神経の中でも自分の意志でコントロールできないものを指します。
さらに自律神経は交感神経と副交感神経からなり、状況に応じて互いにバランスをとるようにできています。
たとえば野生動物の世界で近くに敵がいる、つまり危機的な状況にいると交感神経が優位になります。(優位になるとシーソーに重さがよりかかります。)
逆に休息の時間や睡眠時間など、リラックスしている無防備な状態では副交感神経が優位になります。
自律神経の乱れからくる不調
自律神経の乱れ(自律神経失調)は、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態をいいます。
これによって引き起こされる症状は様々であり、身体症状だけでなく精神症状に及ぶことも珍しくありません。
検査ではっきりした異常は見つからず、ストレス性のものだと言われることも多いようです。
ストレス社会といわれる今の日本を生きるわたしたちにとっては、ストレスは切っても切れない存在ですよね。
仕事、職場の人間関係、家庭の問題などその悩みの種もそれぞれです。
ストレスそのものをゼロにすることは難しくても、バランスをもとに戻すことで不調を緩和していくことはできます。また、ストレスに対抗できる身体をつくっていくこともできます。

東洋医学とは
西洋医学とのちがい
西洋医学との決定的なちがいは、“病気をみる”か“人(からだ)をみる”かです。
西洋医学は病気の原因、病変部にピンポイントで治療することができます。必要に応じた検査を経て、診断されることで治療法が決まります。対症療法といわれることもあります。からだのパーツによって専門家がいるため、症状によって病院(科)を選びやすいかもしれませんね。
東洋医学はからだの崩れたバランスを調整し、自然治癒力を高めることで根本的な治療をすることができます。治療だけでなく、“未病” “予防”にフォーカスをあてられるのも強みだと思います。
西洋医学、東洋医学のどちらが良いのか?と思われがちですが、両者に強み、弱みはありますし、治療を受ける人によって優先したい条件は異なってくるでしょう。
東洋医学の目的
東洋医学の目的は、本来わたしたちに備わっている治そうとする力、つまり自然治癒力を高めることです。
その自然治癒力のカギとなるのが身体のバランスです。
身体を構成する3要素
東洋医学では身体の気(エネルギー)、血(血液、栄養)、水(からだを潤す水分;津液)の3つの要素のバランスが重要です。
陰陽論
中国の哲学には「この世に存在するすべての物事は“陰”と“陽”の2つに分けられる」という考え方があります。
たとえば、(陰・陽)月・太陽 水・火 夜・昼 黒・白 背・腹 など
自律神経では交感神経(陽)と副交感神経(陰)と考えられます。

東洋医学を用いた自律神経失調へのアプローチ
陰陽を身体を充満するエネルギーとして捉えてみましょう。
全身に陰陽それぞれがバランスよく流れているのが理想の状態です。
イライラしてしまうのは、身体の上部に陽のエネルギーが偏っているせい。
足腰が冷えてしまうのは、身体の下部に陰のエネルギーが偏っているせい。
これらのアンバランスな状態をもとに戻すのが東洋医学の考え方です。
東洋医学を用いた治療方法には、漢方薬、鍼灸、マッサージなどがあります。
内側から根本的な治療をしたい人には漢方薬がオススメです。
アンバランスに至った原因を突き止め、もとに戻していく、その後はアンバランスにならないようなからだのための予防・養生が重要です。
おわりに
「なんとなく不調」
「言葉にするのが難しいけどどこかおかしい」
「なんだか身体がすっきりしない」
自律神経の乱れによる不調は十人十色です。
身体の健康がじゃまされてパフォーマンスが低下するだけでなく、心の健康にも影響しかねません。
「病院に行くほどでもないけれど・・・」
「病院に行ったけれど異常はないと言われた」
そんなお悩みやご不安は我慢せずに、ぜひ相談にいらしてください。

松山漢方相談薬局では、「漢方薬」「生薬」「栄養素」を用いて
おひとりおひとりの身体にあった方法をプランニングし、
オーダーメイドな治療をすることで健康をサポートいたします。
ご予約について
完全予約制となっております。
ご予約は店舗へのお電話、またはご予約受付にて承っております。
お問い合わせメールの場合、返信にお時間をいただく場合がございます。
お急ぎの場合はお電話がおすすめです。
ご予約受付
ご相談について
漢方相談では、今のお体の状態や気になる症状について、丁寧にお話をお伺いします。
落ち着いた相談スペースで、リラックスしてご相談いただけますので、初めての方もご安心ください。
体質やお悩みに合わせて、ぴったりの漢方薬をご提案いたします。
ご相談時間はお一人30分くらいです。
松山漢方相談薬局HP
店舗情報
松山漢方相談薬局 横浜桜木町店
- 営業時間:10:00~20:00
- 定休日:第2木曜日
- TEL:045-341-4823
- 〒231-0063
神奈川県横浜市中区花咲町1丁目19-3
セルアージュ横濱桜木町ヴァルール101号室
松山漢方相談薬局 鶴見店
- 営業時間:10:00〜20:00
- 定休日:第2木曜日
- TEL:045-718-6801
- 住所:〒230-0062
神奈川県横浜市鶴見区豊岡町2-2
鶴見フーガII 3階