『ダイエットは永遠の課題』 なんて思っている方もたくさんいるでしょう。

10代・20代の頃には無かったお腹のたるみ・・・

急に激太りしたわけではないが“いつの間にか”増えた10kg・・・

ジムに通っているのに対して痩せられない・・・

ダイエットの悩みは十人十色だと思います。

お悩み別の対策や改善方法などは、こちら▶ダイエット | 心と体の漢方 | 松山漢方相談薬局もぜひご覧ください。

ここではダイエットに意欲的な方に知っておいてほしい豆知識から自律神経が与えるダイエットへの影響について、東洋医学の考えも踏まえながらお話していきます。

知ってる?肥満・肥満症・メタボのちがい

それぞれ、どこかで一度は耳にしたことがあるワードではないかと思います。

肥満・・・BMIが25以上のことをいう。(病気ではない)

肥満症・・・BMIが25以上かつ健康を害する11疾患 *のうち1つ以上あてはまる場合。もしくはBMIが35以上。肥満症は病気であるため、保険医療の対象となります。

 * 肥満症の診断基準に必須な健康障害:1. 耐糖能障害 (2型糖尿病・耐糖能異常など) 、2. 脂質異常症、 3. 高血圧、4. 高尿酸血症・痛風、5. 冠動脈疾患: 心筋梗塞・狭心症、6. 脳梗塞: 脳血栓症・一過性脳虚血発作 (TIA) 、7. 非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD) 、8. 月経異常・不妊、9. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群 (OSAS) ・肥満低換気症候群、10.運動器疾患: 変形性関節症 (膝・股関節) ・変形性脊椎症,手指の変形性関節症、11. 肥満関連腎臓病 。

「肥満」と「肥満症」の違いとは? | 肥満症とは?より引用

メタボリックシンドローム・・・肥満かどうかは関係なく、ウエスト周り(腹囲)が男性≧85㎝・女性≧90㎝と血圧、空腹時血糖、中性脂肪・コレステロールのうち2つ以上基準を外れた場合に診断されます。これは1つの病気というよりも、さまざまな病気を引き起こすリスクが高い状態といえます。

つまり、ダイエットに医療保険を使えるのはごく一部で、ほとんどが糖尿病や高血圧症などになって初めて治療を目的として保険対象になるのです。

美容面だけでなく、病気にならないためにもダイエットを必要としている方は多いのではないでしょうか。

肥満は遺伝する?!

日本肥満学会によると、肥満の原因は遺伝が3割、生活習慣が7割だといわれています。

「ペットは飼い主に似る」や「親が親なら子も・・・」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

意味はそれぞれあるでしょうが、この肥満のケースに当てはめると、例えば親(飼い主)の食事量が子やペットにも反映されると考えられます。生活リズムや食事は知らず知らずのうちに習慣化するものであり、一緒に生活している親(飼い主)が基準となってしまいます。

遺伝が原因だと言われる理由は、脂肪細胞が増殖する時期にあります。

脂肪の増殖時期は人生のうち3回あると言われていますが、1回目が胎児期(お母さんのお腹にいるとき)です。特に妊娠後期の母体の体脂肪の蓄積量が胎児の脂肪細胞に影響すると言われています。

もちろん安全な妊娠・出産のために母体の体重管理は厳しく指導されますが、細胞レベルでは赤ちゃんの脂肪細胞への影響もあるのです。

脂肪の増殖時期2回目は乳児期(~生後1年)で、ミルクの与えすぎが影響するといわれています。

3回目は思春期(10~15歳)で、性ホルモンの分泌によりからだの変化が出やすい時期です。この時期におやつを食べすぎたり、運動嫌いで部屋にこもりきりだったりすると脂肪細胞が増殖する傾向にあるといいます。この場合は生活習慣が与える影響も大きそうですね。

▶参考文献:遺伝で肥満にはならない!|脂肪について、本当の話をしよう(1)「脂肪と人生」

脂肪の役割

脂肪は、脂肪細胞が集まってできたものです。

1つ1つの脂肪細胞は、それぞれ脂肪(中性脂肪)を蓄えます。これは飢餓状態に備えるシステムであり、これがないと動物は生き続けることが難しいのです。

脂肪1kgは、およそ7,200kcalのエネルギーを生むといわれており、これは成人男性のおよそ3日分の摂取カロリーに値します。

食べるものがないときは蓄えた脂肪を分解しエネルギーとして使用しますが、食べるものが十分にあると脂肪をエネルギーに変換する必要はなくなります。

現代の私たちは野生動物や狩りをしていた時代の人々と違い、常に後者です。

つまり、脂肪を蓄えるばかりでエネルギーとしてほとんど使っていないのです。だからどんどん脂肪が増えていく一方なのです。

肥満がさまざまな病気のリスクになるのはなぜ??

肥満がよくない、というのはなんとなくご存じの方も多いでしょう。

では、実際肥満の状態がからだにどういった悪影響を及ぼしているのかみていきましょう。

肥満の状態では、脂肪細胞がたくさんの脂肪を蓄えています。

脂肪細胞がいっぱいになり、脂肪を抱えきれなくなると細胞の外にあふれ出してしまいます。

脂肪細胞の外にあふれると、からだの免疫システムがそれを「異物だ」と認識し、攻撃してしまいます。

本来攻撃の対象にはならないはずの脂肪も、脂肪の蓄積が容量を超えてしまうことで細胞外では異物となります。

免疫反応によりそれが炎症となることでさまざまな病気の引き金になってしまうことから、肥満自体は病気でなくとも危険視されているのです。

コツコツ脂肪を溜めていませんか

「知らず知らずのうちに10年前より10kg太ってた・・・」なんて経験がある人もいるのではないでしょうか。

例えば、2,3日で3kg増えてしまったら、「やばい!!」と感じますよね。

短期間のうちに増えると危機感を覚えますが、それが1年、5年、10年と長い期間で少しずつ積み重なったものだとすると、どうでしょう?

あなたが毎日飲んでいるコーヒーに入れている砂糖。

それが体重増加の原因になっているかもしれません。

10年で+10㎏・・・

毎日コーヒーに砂糖(※5g/日)×4kcal×365日=7,300kcal≒脂肪1㎏(7,200kcal)/1年

(※スティックシュガー1本:3~6g、角砂糖1個:3~4gとして1杯に5g入れるとします)

毎年+1kgが続くと10年で+10kg、20年で+20kg、・・・

もしもコーヒー2杯なら、10年で+20kgだとしてもおかしくありません。

日々の積み重ねが長いスパンでみると大きな脂肪の塊になってしまうことが分かります。

体重を減らすも増やすも、自身の習慣を見直すことがはじめの一歩かもしれませんね。

自律神経がダイエットに与える影響

自律神経は、無意識的にからだの機能を自動調節してくれているシステムです。

交感神経と副交感神経の2つから構成されており、バランスをとりながら呼吸や体温調節、発汗、消化など私たちの生命活動に欠かせない機能を制御してくれています。

それぞれをダイエットの視点から、

 交感神経優位→活動・消費モード😆

 副交感神経優位→省エネモード😴

とイメージしてみてください。

そうすると、脂肪を燃やすには交感神経が優位のほうが効率良いと考えられます。

ダイエットに運動が推奨されるのはそのせいもあるでしょう。

また、交感神経が満腹中枢を支配しており、交感神経優位の状態では満腹感を感じやすくなるともいわれています。

有酸素運動など激しいものでなくとも、立ったり座ったりなど姿勢を変えるだけでも自律神経に影響を与えるので、座りっぱなしにならないように、ちょこちょこ動くことを心がけましょう。

また、日常生活で簡単にできることとして電車ではなるべく座らないことです。座っているよりも立っているほうが筋肉を使います。

脂肪を蓄えるのも使うのも、1日で大幅にできることではありません。毎日の積み重ねだということを意識しましょう!

東洋医学と自律神経

東洋医学では『五臓』の考えを基本にしています。

からだの機能を5つに分け、それぞれがバランスをとりあうことで健康な状態を維持できると考えます。

太りやすい&痩せにくい原因:交感神経が優位になりにくい【脾虚】

五臓の脾は代謝に最も関わります。

消化吸収はもちろん、食べたものをエネルギーにする力も必要です。

脾虚(エネルギー不足の状態)では、

気力や体力の低下⇒動きたくない、だるい⇒座りっぱなし、運動量低下につながります。

つまり、活動モードよりもどちらかというと省エネモードに近い状態です。

食が細く、食べられないもしくは食べても実になりにくいといった場合もありますので、一概に脾虚が根本的に太る原因だとは言えませんが、「痩せにくい」原因のひとつであることは知っておいてください。

食事量が少なすぎても太る原因に?

食べすぎが太る原因になることは、誰もが想像できるでしょう。

食べた脂質や糖質が必要なエネルギー以上に余ってしまうと、からだは脂肪としていざという時のために蓄えます。

では、食べなすぎではどういうことが起こるでしょうか?

ダイエットのためにと思って1回の食事量を減らしている人もいるでしょう。

食事の後少し経ってお腹がすくと、少量のチョコやパンなど高カロリーのものを摂取したくなりますよね。

それらには栄養が少ないため一時的には満足感が得られるかもしれませんが、またすぐお腹が空いたと脳は感じます。

そしてまた少量の高カロリー食品を摂取します。

カロリーは足りているけれど、栄養が全く摂れない食生活になり、栄養不足で消化吸収のエネルギーが不足し、省エネモードで痩せられないからだになってしまいます。

知らず知らずのうちに、「食べていないのに太る」習慣を作っているのはあなた自身かもしれません。

一度の食事量や食事のタイミング、間食の頻度や内容など、振り返れば悪い方向に習慣化している可能性もありますよね。

さいごに

クリスマス~年末~お正月と、これからの時期は1年の中でも特に生活リズムや食事のスタイルがイレギュラーになりやすいでしょう。

今年のうちにダイエットをスタートするも良し。

新年、気持ちを新たにスタートするも良し。

松山漢方相談薬局では、「漢方薬」「生薬」「栄養素」を用いて

おひとりおひとりの身体にあった方法をプランニングし、

オーダーメイド治療をすることで健康をサポートいたします🧩

体質改善をしながら同時にダイエットももちろん可能ですので、ぜひ一度ご相談ください💫

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