実は”汗の出方”に、体からの重要なサインが隠れています。

更年期障害の汗の特徴

更年期に入ると「急に汗が噴き出す」「顔や首だけ異常に汗をかく」「夜中にびっしょり汗をかいて目が覚める」こんな相談が、漢方薬局にも多くいらっしゃいます。

更年期の汗は、単に年齢の問題や体質の変化だけではありません。

漢方では、体のバランスが崩れた結果として汗が出ると考えます。

本来、汗は体温を調節し、余分な熱を外に逃がすための大切な働きがあります。

ところが更年期になると、女性ホルモンの変動をきっかけに、自律神経のコントロールが乱れやすくなります。

その結果、

  • 体は熱くないのに汗が出る
  • ちょっとしたことで汗が止まらない
  • 寝ている間に大量に汗をかく

といった”コントロールできない汗”が起こりやすくなるのです。

さらに注意したいのは、「更年期だから仕方ない」と思っていた汗が、実は生活習慣の乱れや体質の偏りから起きているケースも少なくないという点です。

漢方では汗をかく「時間帯」に注目

更年期障害で汗をかく理由を漢方の視点から解説します。

漢方では、汗の原因を探るときに「いつ汗をかくのか」をとても大切にします。

同じ汗でも、昼と夜とでは体の状態がまったく違うからです。

①昼の汗~自汗~

日中動いていなくてもじわっと汗をかく、緊張していないのに顔や背中が汗ばむ

このような汗を、漢方では「自汗」と呼びます。

自汗は、体を守るバリアのような役割をするエネルギーが弱くなり、本来閉じているはずの汗の出口が、ゆるんでしまうことで起こります。

更年期になると、

  • 疲れやすい
  • カゼをひきやすい
  • 気力が出ない

といった不調を感じる方が増えますが、それと同時に自汗が出やすくなることも少なくありません。

「年齢のせい」と片付けられがちですが、

実は体が疲れている、弱っているサインでもあるのです。

②夜の汗~盗汗~

「夜、寝ている間にびっしょり汗をかく」「パジャマやシーツを着替えたくなるほど汗をかく」

これは漢方で「盗汗」と呼びます。

盗汗は体の中のうるおいや冷ます力が足りなくなり、夜に体の熱をうまく抑えられなくなることで起こりやすくなります。

更年期は、体の内側の支えてきた力が少しずつ減っていく時期。

そのため、夜になると熱がこもりやすく、寝汗という形で外に逃がそうとするのです。

「眠っているのに疲れが取れない」

「朝から体がだるい」

そんな方は、盗汗が大量を消耗させている可能性もあります。

こんな方は更年期障害に隠れて、生活習慣の乱れによる汗が出ます

更年期世代だけでなく、10~40代の方でも汗の悩みは増えています。

その多くは、日々の生活習慣が関係しています。

①水分過多による汗

甘いお菓子、揚げ物、脂っこい食事、アルコール、肉中心の食事・・・

こうした食生活が続くと体の中に余分な水分がたまりやすくなります。

この余分な水分は、体の熱とくっつくことで、ドロッとした”扱いにくい状態”になり、体の中で悪さを始めます。

すると、

  • ベタベタした汗
  • においが気になる汗
  • 暑くないのに出る汗

といった特徴的な汗が現れます。

冷たい飲み物で一時的にスッとしますが、実はそれがさらに胃腸を傷つけて、体のバランスを崩してしまうこともあります。

②血流の滞りによる汗

血流が滞ると、自律神経にしっかりと栄養を届けることができず、様々な不調を引き起こすと漢方では考えられています。そのうちの1つに汗があります。

血流というと、肩こり思い浮かべやすいですよね。実際は、

  • 頭痛、関節痛、腰痛などの痛み
  • 腫瘍
  • 自己免疫疾患

など、さまざまな病気の原因になると、漢方では考えられています。

巡りが悪くなると、体の熱が分散されずに顔や頭に留まり、必要以上に汗をかいたり、ホットフラッシュにつながってしまうのです。

デスクワークが多かったり、運動不足の方は血の巡りが悪くなりやすいので注意しましょう。

汗をかきにくくするために自分でできること

ポイントは、体を上手に冷ますことです。

冷たい飲み物やアイスで冷やすのは、あまりおすすめできません。

胃腸を傷つけて、さらに汗をかきやすい体を作ってしまう恐れがあります。

以下、参考にしてみてください。

①ストレス発散

ストレスは体の熱を生みやすく、汗のトラブルを悪化させます。

完璧を目指さず「今日はここまででOK」と自分に許可を出しつつ、

無理をしないだけで、立派な汗対策になります。

ストレス発散にはほかに運動、歌、アロマなども手伝ってくれますよ。

②十分な睡眠

夜は体を修復する大切な時間。

睡眠不足が続くと、体のクールダウン機能が働かなくなります。

夜更かしを減らし、できるだけ同じ時間に布団に入ることを心がけましょう。

理想は23時には熟睡していることですが、遅くても0時が望ましいです。

③涼性の野菜に助けてもらう

食事でも、体の熱を上手に逃がすことができます。

おすすめは、ニガウリ、冬瓜、きゅうり、トマトなどです。

ホットフラッシュを伴う場合はスイカの皮がよく効きます。

きんぴらにして食べるとおいしいです。

これらも冷蔵庫で冷えた状態で食べると、胃に負担がかかるので注意しましょう。

逆に、黒砂糖、シナモン、よもぎなどの体をよく温めるものは、

汗が気になる時期は控えめにしましょう。

更年期はなるべく楽に乗り越えることが大切、実は漢方の得意分野

更年期の汗は、我慢するものではありません。

体からのサインを正しく読み取れば、楽に整えていくことができます。

漢方は汗だけをみるのではなく、その人の全体のバランスを見ながら整えていくのが得意です。

また、病院の薬には、汗を止める薬があっても、「体を冷ます薬」というものは意外にも存在しません。

病院でうまくいかなかった方も、漢方を始めたら楽になった、という方も多くいらっしゃいます。

年齢に関係なく、「最近汗が気になるな」と感じたら、早めに体を見直すことが、未来の自分の助けになります。

一人で悩まず、ぜひ漢方薬局に相談してみてくださいね。

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