寒さが本格的になったかと思えば、早くも花粉の飛散が始まったというニュースも見かけますね。

特に花粉症の方にはもちろん過ごしにくい季節が到来することと思いますが、それに加えて年中鼻炎でお困りの方にとっても症状が激しく出やすい季節ではないかと思います。

今回はアレルギー性鼻炎について、東洋医学の観点から要因やアプローチ法をお話していきます。

健康をじゃまする「邪気」とは

東洋医学では、病気が生まれる要因として

身を守るための力「正気」vs外部からの攻撃力「邪気」

の戦いがあると考えます。

ここで邪気が勝ってしまうと病気になってしまうとイメージしてください。

邪気は大きく5つに分けられます。

風邪(ふうじゃ)・・・カゼの原因となる細菌やウイルス、花粉、ほこり、ハウスダスト、タバコの煙など。風の影響を受けやすくカゼや肩こり、鼻づまりなど上半身のトラブルにつながりやすい。

熱邪・・・過度な暑さや熱気。発熱や炎症を起こしやすい。暴飲暴食なども原因となる。

湿邪・・・湿気。梅雨や真夏の高温多湿な時期にあらわれやすい。

燥邪・・・乾燥(特に秋)。口や鼻など粘膜や肌の乾燥、便秘などの症状につながりやすい。

寒邪・・・寒さ、冷たい風、冷房などからだを冷やすもの。内臓や下半身、関節に及ぶと痛みも出やすい。冷たいものの飲食も原因となる。

これらの邪気は単体でも病気を引き起こしますが、2つ以上が同時にからだへ侵入することもあります。

アレルギー性鼻炎に関与する邪気の種類や、五臓六腑のバランスについてみていきましょう。

鼻炎が起こる原因を東洋医学の考えをもとに分類してみよう

花粉やほこり×寒さ・熱

花粉やほこりなどの風邪(ふうじゃ)に寒邪が加わるとからだが冷え、透明な鼻水が出やすくなります。

風邪に熱が加わると、炎症が起こったような状態になるため目の痒みや充血、喉の渇きなどの症状が出る傾向にあります。

寒邪・熱邪はそれぞれ寒さ(冬)や暑さ(夏)といった、季節の影響を受けやすい特徴があります。

また、花粉やハウスダストなどのアレルゲンは風が強まる春の時期に舞いやすく、風の強い日は要注意です。

侵入したアレルゲンを追い出そうとする反応のひとつがくしゃみです。

正気と邪気が戦っているときにはは、鼻のむず痒さや鼻づまりなどの症状が特徴的です。

鼻粘膜のバリア不足

東洋医学には、からだの機能を分類した「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」という考え方があります。

一般的な臓器(肝臓、心臓・・・)を指しているわけではなく、働きを示す言葉です。

このうち、「肺」は鼻に通じ、皮膚表面には目に見えないバリア機能が存在すると考えられています。

このバリア機能が低下すると邪気が侵入しやすくなり、病気を引き起こしやすくなります。

特に鼻から侵入すると、鼻炎に伴う様々な症状が生じます。

また、肺には気を体内に取り込む作用や体内の潤い(津液)を調節する作用もあります。

水を下降させることができないと、鼻水の症状としてあらわれやすくなります。

食物からのエネルギー(気力)不足

五臓の「脾」は、食物を消化し気血を生むと言われおり、エネルギーの源です。

脾は直接鼻に影響を与えるわけではありませんが、「脾」と「肺」が親子関係にあり脾(親)の状態が肺(子)に与える影響はとても大きいのです。

エネルギーの不足は肺のバリア機能の低下を招きます。

疲れやすい・胃腸のトラブルが出やすい・血圧が低いなどのエネルギー不足による症状+鼻炎のケースでは、この状態が考えられます。

気(エネルギー)の貯蔵ができない

生命に欠かせない呼吸は、五臓の「肺」だけでなく「腎」にも関係します。

肺から取り込まれた新鮮な気をからだの下部へおろし、貯蔵するのが腎の役割です。

しかし腎の機能が低下すると気をおろすことができず、性質上からだの上へのぼっていき発散されてしまいます。

東洋医学でのアプローチについて

アレルギー性鼻炎の症状であるくしゃみ、鼻水、痒みなどがすべて当てはまる場合もあれば、単体の場合もあります。

また、それらに伴い頭痛や熱感、汗をかくなどの症状がある場合も考えられます。

症状やからだの状態から、どの邪気が侵入して悪さをしているのか、五臓のバランスがどうなっているのかを見極めて漢方薬をチョイスすることが肝心です。

さいごに

「病気」ではなく「からだの状態」をみて、根本的な治療をすることが東洋医学の得意分野です。

アレルギー性鼻炎、それ以外のからだの不調でお困りの方もぜひ一度ご相談ください。

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