「生理前になるとイライラしてしまう」
「急に不安になったり、涙が止まらなくなる」
「やる気がなくなって、何もしたくなくなる」
こんな自分に対して
「私って性格が悪いのかな」「気持ちの問題だよね」
と責めてしまっていませんか?
でも実はそれ、性格の問題ではなく、体の中で起きている変化が原因かもしれません。
漢方医学では、生理前の不調は「気(エネルギーのようなもの)」や「血(栄養)」のバランスが大きく関係すると考えます。
PMSのメンタル不調は、心が弱いからでも、我慢が足りないからでもありません。
また、「いつものこと」で済ませている方も、ぜひあきらめずに対処してほしいです。PMSのメンタルの不調も体のバランスが崩れている、体からのSOSのサインであることが多いからです。
ぜひ参考にしてください。
生理前はどうしてしんどいのか
生理前になると、女性の体は子宮に血を集める準備を始めます。これはとても自然で大切な反応です。
ところが、もともと血が十分に足りていない状態だとどうなるのでしょうか。
ここで影響を受けやすいのが脳です。
脳は血によって運ばれた栄養によって、安定して働いています。
生理前に脳への血が不足すると、栄養が不足し、正常に働けなくなります。
すると、
- 気分が不安定になる
- イライラしやすくなる
- 落ち込みやすくなる
- 涙もろくなる
- 感情が制御しにくくなる
といった、メンタルの揺らぎが起こりやすくなります。
つまりPMSのメンタルの不調は、「心の問題」ではなく「栄養とエネルギー不足のサイン」であることが、実はとても多いのです。

あなたはどのタイプ?PMSがしんどくなる体質を知ろう
PMSの現れ方は人それぞれ。
漢方では、体質によって大きくいくつかのタイプに分けて考えます。
①体のエネルギーの流れが詰まるタイプ
いわゆる「気滞(きたい)」タイプです。
- 生理前にイライラが強くなる
- 胸やお腹が張って苦しい
- ため息が増える
- 便秘になりやすい
エネルギーはあるのに、うまく巡れない状態です。渋滞しているようなイメージですね。
感情の流れがそのまま体の不調として出やすいのが特徴です。
②体のエネルギーが不足しているタイプ
- 何もやる気が起きない
- ぼーっとしていまう
- ちょっとしたことで疲れる
- 生理前は特に動けなくなる
このタイプは、そもそも体のエネルギー不足が原因。
「気合でどうにかしよう」とすると、さらに消耗してしまいます。
③血が不足しているタイプ
病院で貧血と言われたことがなくても、漢方の視点では血が足りてない方はとても多いです。
あくまで私の体感ですが、女性の8割、つまりほとんどの方は足りていないと思います。
- 不安になりやすい
- 気分が落ち込みやすい
- 泣きたくなる
- 眠りが浅い
生理前にメンタルが不安定になる方は、このタイプが特に多く見られます。

④原因が1つではなく、複数あることが多いです
上記にあげた、①だけ、③だけ、ではなく、ほとんどの方が複数併発していることが多いです。
特に②と③は併発している方が多い傾向があります。
PMSが辛い時に、自分でできること
①イライラが辛い時は適度な運動で、エネルギーを巡らせる
気滞タイプの方は、軽い散歩やストレッチがおすすめです。
「汗をかくため」ではなく、巡らせるためが目的。
深呼吸しながら体を動かすだけでもOKです。
体が温まるくらいの強度があると効果的です。
②どのタイプにも睡眠不足は避ける
睡眠は、エネルギーも血も回復させる大切な時間。
睡眠が足りていないだけで、どちらも不足していってしまいます。
睡眠不足が長期で続いてしまっている方は、老化も早く進んでしまうので注意が必要です。
特に生理前はいつもより早めに休む意識を持ってみてください。
③食べたい時はできるだけタンパク質を取る
生理前は、血がいつもより子宮に集まるため、体全体、特に脳が「栄養が足りない」と判断しやすくなります。
すると脳は、手っ取り早くエネルギーになるものを求めます。それが、甘いものや脂っこいものへの欲求です。
ただ、ここで欲求のままに甘いものばかりを取ると、一時的に満たされても、必要な栄養は補えません。
結果として「また食べたい→でも満たされない」という悪循環に。
本当に体が求めているのは、血の材料となるタンパク質です。
肉、魚、卵、大豆製品などを、「少し意識して足す」だけでも違ってきます。

④疲れている時はほどほどに過ごす、運動はしなくて大丈夫!
疲労が強い時に無理な運動をすると、汗と一緒に血も消耗してしまいます。
血がさらに足りなくなって、逆に体のバランスが崩れてしまうこともあります。
「今日は休む日」と決めることも、立派なセルフケアです。
PMSで何をやっても楽にならずにお困りの方に
セルフケアをしても辛い場合、体に合った漢方薬を使うことで、驚くほど楽になる方が多いです。
漢方薬局では「どのタイプなのか」「今、何が一番足りてないのか」を丁寧に見極めます。
PMSは「我慢するもの」ではありません。
正しく体を整えることで、ラクに過ごせるようになります。
もし一人で悩んでいるなら、ぜひ一度、漢方の視点で体を見直してみてくださいね。
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