穀雨(こくう)の時期(2025年4月20日~5月4日)

春の終わりにそっと訪れる「穀雨(こくう)」という季節をご存じですか?

二十四節気のひとつで、毎年4月20日頃から始まるこの季節は、「穀物を潤す雨が降る頃」とされ、古くから農耕の節目として大切にされてきました。春の雨が大地を潤し、種まきされた穀物がすくすくと育ち始めるように、私たちの身体もこの自然のリズムに合わせて変化の時を迎えます。
でも、実はこの時期、寒暖差や湿気の影響で、体がだるくなったり、気分が落ち込みやすくなったりすることもあります。そんな季節の変わり目にこそ取り入れたいのが「穀雨の養生」です。自然の流れに寄り添いながら、無理なく心と体を整えることで、次の季節を健やかに迎える準備ができます。

今回は、この時期におすすめの暮らしのヒントをご紹介します。

1.湿気対策と体調管理

穀雨の時期は湿気が多く、体内に余分な水分が溜まりやすくなり、むくみやだるさを感じることがあります。そのため、体内の湿気を排出することが大切です。

◎軽い運動を心がける

散歩やヨガ、軽い体操などで血行を促進し、体内の余分な水分を排出しましょう。特にストレッチや朝の新鮮な空気を吸いながらの散歩は効果的です。

◎食事で湿気を取り除く

体内の余分な水分を排出する食材を取り入れましょう。例えば、生姜やネギ、ニンニクなどは体を温め、消化を助け、湿気を排出する効果があります。また、季節の野菜(菜の花、アスパラガス、筍など)も湿気を取り除く効果があります。

(※東洋医学における「湿気(しっけ)」は、体内に過剰に蓄積された水分や湿り気を指します。)

2.温かい食事で体調を整える


穀雨の季節は、春から初夏にかけて気温や湿度が不安定になり、体調を崩しやすい時期です。体温を適切に保ち、消化を助けるために、温かい食事を意識的に摂ることが重要です。

◎温かい飲み物や食事を摂る

冷たい飲み物や食べ物は避け、体を温める飲み物(生姜茶や白湯など)や温かいスープ、煮物などを摂取しましょう。温かい食事は消化を促進し、体を内側から温めることができます。

◎消化に良い食材を選ぶ

春は、消化機能が弱くなりやすいため、消化の良い軽い食事を心がけましょう。例えば、おかゆやスープ、煮物など、胃に優しい食事が最適です。また、旬の野菜(新玉ねぎ、筍、菜の花など)や果物を摂ることも、消化を助ける効果があります。

3.規則正しい生活と休息

季節の変わり目は、自律神経が乱れやすい時期でもあります。そのため、規則正しい生活と休養が大切です。

◎十分な睡眠を確保する

この時期は、自然の変化に合わせて体が調整を必要とします。睡眠の時間を十分に確保することで、免疫力を高め、体調が整います。

◎規則正しい生活

早寝早起きの習慣を保ち、一定の時間に栄養バランスを意識した食事を摂るなど、生活リズムを整えることが体調管理に役立ちます。

4.ストレス管理と心のケア

湿気や気温の変化により、心身のバランスが崩れやすい時期でもあります。心のケアを大切にすることが、健康的に過ごすために重要です。

◎自然と触れ合う

雨の後に新緑が美しく、自然のエネルギーを感じることができる時期です。外に出て、森林浴や散歩をすることで、心身ともにリフレッシュができます。

◎リラックスする時間を持つ

日々の忙しさから解放されるために、リラックスする時間を意識的につくりましょう。深呼吸や瞑想、読書など、自分に合った心が落ち着く方法を見つけることが大切です。

5.雨の日の楽しみ方

穀雨の時期は、雨が多くなるため、室内で過ごすことも増えるでしょう。そんな時は、雨の日ならではの楽しみを見つけることも、心の健康に役立ちます。

◎読書や趣味を楽しむ

雨の音を聞きながら、好きな本を読んだり、手芸や絵を描いたり、集中できる活動を楽しんで心を癒しましょう。

◎温かい飲み物でリラックス

雨音をBGMに、お茶やコーヒーを飲みながら、ゆっくりと過ごすことも楽しみ方のひとつです。

6.最後に

穀雨の時期は、自然の変化に合わせて心身のバランスを整える良いタイミングです。
養生法を取り入れ、穏やかに体調を整えることで、これからの季節を元気に迎える準備ができます。
無理なく自然のリズムに寄り添い、健康的な日々を送りましょう。

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