WHO(世界保健機関)では、健康を「病気でない、弱っていないということではなく、身体的・精神的・社会的に良好な状態」と定義しています。
つまり、“病気でない=健康”とは限りません。
「なんとなく疲れが抜けない」
「眠りが浅い」
「ストレスを感じやすい」
「胃腸の調子が不安・・・」
こうした小さな不調も、本来の健康状態からのサインといえるかもしれません。
「健康」を維持することは、実は簡単なようでとても難しいことなのです。
だからこそ今、毎日の食事や栄養の重要性が改めて注目されています。
今回は、健康を支える栄養の中でも、近年“第7の栄養素”として注目されている「ファイトケミカル」について、現代人の食生活や東洋医学の視点も交えながらお話ししていきます。

五大栄養素と新たな栄養素
私たちが健康を維持するために必要な栄養素として、一般的に「五大栄養素」が知られています。
炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル。
この5つは、からだを作り、動かし、生命を維持するために欠かせません。
さらに近年では、腸内環境を整える「食物繊維」が“第6の栄養素”として注目されるようになりました。
そして今、新たに注目されているのが“第7の栄養素”とも呼ばれる「ファイトケミカル」です。
ファイトケミカルとは?
ファイトケミカルとは、野菜や果物、豆類、海藻などの植物に含まれる天然成分のことです。
「phyto(植物)」+「chemical(化学成分)」を組み合わせた言葉です。
代表的なものには、
・トマトのリコピン
・人参のβ-カロテン
・緑茶のカテキン
・大豆のイソフラボン
・ワインのアントシアニン
などがあります。
これらは直接からだのエネルギーになるわけではありませんが、からだを守る働き、特に“抗酸化作用”を持つことが大きな働きです。
食事は“満たす”だけでなく“整える”もの
私たちが子どもの頃から学んできた栄養バランスには、「赤・黄・緑」の分類があります。
赤・・・からだをつくるもとになる(たんぱく質:肉、魚、卵、豆、乳製品など)
黄・・・エネルギーのもとになる(炭水化物・脂質:米、パン、麺、いも、砂糖、油など)
緑・・・からだの調子を整えるもとになる(ビタミン・ミネラル:野菜、果物、きのこなど)
現代の食生活では、赤や黄は比較的摂りやすい一方で、「緑」に分類される野菜類が不足しやすい傾向にあります。
すると、“からだの調子を整える”力が不足し、疲れやすさや肌荒れ、便通不良、免疫力低下など、さまざまな不調につながることがあります。
さらに、この「緑」の役割として、ビタミンやミネラルだけでなくファイトケミカルの重要性も注目されるようになっています。
現代人は「野菜不足」
厚生労働省では1日の野菜摂取量の目安が示されていますが、何gとればよいか知っていますか?
答えは350gです。
と言われてどれくらいかパッとイメージできないですよね。
生野菜だと片手3杯が350gに相当するといわれています。
ちなみに、350gのうち約1/3は緑黄色野菜、残りはその他の野菜を摂るのが目安とされています。
「厚労省の国民健康・栄養調査2023」では、20歳以上の男女の1日あたりの野菜摂取量は平均256.0gです。
片手1杯の生野菜がだいたい120gだとすると、あと1杯分足りないのが現状です。
忙しい毎日の中で、
・朝食を抜く
・外食やコンビニ食が増える
・手っ取り早い麺類や丼ものなど、炭水化物中心になる
・野菜を後回しにする
といった食生活になりやすく、特に緑黄色野菜の摂取不足が目立っています。
緑黄色野菜には、ビタミンやミネラルだけでなく、豊富なファイトケミカルが含まれています。
つまり、野菜不足は“抗酸化力不足”にもつながっているのです。

増え続ける生活習慣病との関係
高血圧や脂質異常症、Ⅱ型糖尿病などの生活習慣病は、近年身近な問題となっています。
もともとは「成人病」と呼ばれていましたが、「生活習慣病」となった理由はもうわかりますよね。
もちろん加齢や遺伝的要因もありますが、強く関わっているのが「生活習慣」、特に毎日の食習慣です。
糖質や脂質に偏った食事、加工食品の増加、運動不足、睡眠不足、ストレス・・・。
こうした積み重ねは、からだの中で“活性酸素”を増やす原因になります。
活性酸素と「酸化」
活性酸素は、呼吸によって自然に発生しますが、過剰になると細胞を傷つけ、からだを“サビつかせる”原因になります。
これを「酸化」と呼びます。
現代社会では、
・ストレス
・紫外線
・睡眠不足
・喫煙
・過度な飲酒
・食生活の乱れ
などにより、活性酸素が増えやすい環境にあります。
そこで重要になるのが、ファイトケミカルの持つ抗酸化作用です。
緑黄色野菜が持つ“守る力”
緑黄色野菜には、色素成分由来のファイトケミカルが豊富に含まれています。

例えば、
・赤色・・・リコピン(トマト)
・緑色・・・クロロフィル(ほうれん草、小松菜)
・オレンジ色・・・β-カロテン(にんじん、かぼちゃ)
・紫色・・・アントシアニン(紫キャベツ、なす)
など、色の違いは成分の違いでもあります。
“色の濃い野菜を食べる”ことは、さまざまな抗酸化成分を取り入れることにもつながるのです。
東洋医学の視点から見る「植物の力」
東洋医学では古くから、「食は薬」という“医食同源”の考え方があります。
からだは毎日の食事によってつくられ、食べるもの次第で体調は大きく変わるという考えです。
特に東洋医学では、
・ストレスによる「気」の滞り
・疲労による「気血」不足
・加齢や慢性的な不調による「腎」の弱り
などが、からだのバランスを崩す原因となってしまいます。
緑黄色野菜や旬の食材には、からだにこもった熱を冷ましたり、巡りを整えたり、血を補ったりする働きがあると考えられてきました。
現代医学でいう“抗酸化”という視点は、東洋医学の「未病を防ぐ」という考え方にも通じる部分があります
不調になってから治すのではなく、日々の食事でからだを整える。
その積み重ねが将来の健康につながっていくのです。

最後に
健康は、特別なことを一度に頑張ることで得られるものではありません。
毎日の食事の中で、少し野菜を増やしてみる、色の濃い食材を意識してみる、洋食よりも和食に。
そんな小さな積み重ねが、からだを整え、未来の健康につながっていきます。
“第7の栄養素”であるファイトケミカルがも、私たちのからだを支える大切な存在です。
忙しい現代だからこそ、植物の持つ力を日々の食事に取り入れていきたいですね。
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