新緑がまぶしく、外に出る機会も増える5月。
その一方で、
「頭が重い」
「こめかみがズキズキする」
「首や肩までつらい」
「なんとなく集中できない」
といった頭痛や不調を感じる方が増えてきます。
気候としては過ごしやすいはずなのに、なぜか調子が安定しない——
そんな背景には、気温差や環境の変化によって生じる体の巡りの乱れが関係していることがあります。
東洋医学では、頭痛は単なる局所の問題ではなく、気や血の流れが滞ったり、頭部に負担が偏っている状態として捉えます。
1.体が発しているサイン
頭痛の前後には、次のような変化が見られることがあります。
- 首や肩こりの強くなる
- 目の疲れや充血
- 頭が締めつけられるように重い
- こめかみがズキズキ痛む
- イライラや集中力の低下
- 集中力が落ちる
これらは、上半身に負担が偏り、気や血の巡りが滞っているサインです。

2.なぜこの時期に起こりやすいのか
春から初夏にかけて、気温の上昇とともに、気の動きが上へ向かいやすい時期です。
本来は、外へ向かってのびやかに巡る流れがありますが、疲れや緊張、ストレスが重なると、その流れが頭に集まりやすくなります。
その結果、
- 頭の重さ
- こめかみの痛み
- 首や肩の張り
といった不調として現れることがあります。
さらに、
- デスクワーク
- スマートフォンの長時間使用
- 気温差による疲労
- 新生活からのストレス
といった日常の積み重ねも、首や肩の緊張を強め、頭への負担につながります。
5月は、活動量も増える一方で、体がまだ環境の変化に順応しきれていない時期です。
そのため、普段なら気にならない疲れが、頭痛として表に出やすくなります。
♦補足:片頭痛と緊張型頭痛の違い
5月に多い頭痛には、大きく分けて片頭痛と緊張型頭痛があります。
〇片頭痛
こめかみ周辺がズキズキ波打つように痛むのが特徴です。
光や音がつらく感じたり、動くと痛みが強くなったりすることもあります。
気圧の変化やストレスの影響を受けやすく、体の反応が敏感に出やすいタイプです。
〇緊張型頭痛
首や肩のこりに伴う、頭全体が締めつけられるように重く感じるのが特徴です。
長時間のデスクワークや同じ姿勢が続くことで起こりやすくなります。
どちらも、背景には気や血の巡りの乱れが関わっています。
3.今日からできる3つの養生法
①首・肩を緩めて巡りの通り道をつくる
頭痛は、首や肩まわりの緊張によって巡りが滞ることで起こりやすくなります。
強く揉む必要はなく、ゆっくり動かして巡りを通すことが大切です。
- 首を左右にゆっくり倒す
- 肩をすくめてストンと落とす
- 肩甲骨を大きく回す
ほぐすというより、通すイメージで行うのがポイントです。

②目を休ませて上に集まった負担をゆるめる
目を使い続けると、意識や緊張が頭部に集まりやすくなります。
呼吸も浅くなり、首やこめかみ周辺の負担につながっていきます。
大切なのは、視線を一度切ることです。
- 1時間に一度、画面から目を離す
- 遠くの景色をぼんやり眺める
- 目を閉じて深呼吸する
こうした小さな切り替えだけでも、頭まわりの緊張がやわらいでいきます。
余裕があれば、足裏の感覚に意識を向けてみてください。
意識が下に向くことで、上に偏った緊張が自然とほどけていきます。
③温めて流れを整える
冷えや緊張が重なると、巡りは滞ってしまいます。
そんな時は、じんわり温めることで滞った巡りがゆるみやすくなります。
- 蒸しタオルで首の後ろを温める
- ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる
- 温かい飲み物で内側からゆるめる
まずは緊張をゆるめること。
それだけでも、頭の軽さは少しずつ変わっていきます。

4.おわりに
頭痛は、単なる不調ではなく、体のバランスや巡りの変化を知らせるサインでもあります。
痛みだけを抑えるのではなく、その背景にある状態に目を向けることが大切です。
特に5月は、気温や環境の変化に加え、春からの疲れが表に出やすい時期です。
不調を悪いものと捉えるのではなく、整え直すきっかけとして受け取ることで、体との付き合い方にも少しずつ心のゆとりが生まれていきます。
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