蒸し暑さを感じる日が増えてくる6月。
湿度と暑さが重なり、体に余分な水分が溜まりやすい時期です。

この時期になると、

  • 朝から顔がむくんでいる
  • 夕方になると脚がパンパンになる
  • 靴下の跡がくっきり残る

といった症状を感じる方が増えてきます。

「最近むくみやすいな」
「水分の摂り方は変わっていないのに重たい感じがする」

こうしたむくみの背景には、この時期特有の湿気の影響が関係しているかもしれません。

東洋医学では、このような環境要因を「湿(しつ)」として捉えます。
「湿」には、外の環境から受ける「外湿(がいしつ)」と、体の中で生じる「内湿(ないしつ)」があり、どちらも体の水分の巡りを滞らせる性質があります。

むくみは、この「湿」の影響によって現れる代表的なサインのひとつと考えられています。

1.体が発しているサイン

むくみは一日で急に起こるものではなく、日々の小さな変化が積み重なって生じるものです。

  • 朝、まぶたが重たく感じる
  • 顔がむくみやすい
  • 夕方になると脚が重だるい
  • 靴下の跡がなかなか消えない
  • 靴がきつく感じる

こうした状態は、体内の水分がうまく巡らず、滞っているサインと考えられます。

特にこの時期は、朝のむくみが残ったまま日中を過ごし、夕方にかけて下半身にむくみが出やすくなります。
見た目の変化だけでなく、「なんとなく体が重い」「すっきりしない」といった感覚も見逃せないサインです。

2.なぜこの時期に起こりやすいのか

本来、私たちの体は汗や尿によって余分な水分を排出し、水分のバランスを保っています。
しかしこの時期は湿度が高く、汗が発散しにくいため、体温調節や水分代謝に負担がかかります。
その結果、体内の水分の巡りが滞り、余分な水分がうまく処理されにくくなることで、むくみにつながります。

さらに現代の生活では、

  • 冷房と外気の温度差
  • 冷たい飲食物の摂り過ぎ
  • 雨の日が続くことにより活動量の低下
  • 長時間同じ姿勢でいること
  • 胃腸の疲れ

といった要素も重なり、水分の巡りを妨げる一因となります。

東洋医学では、この水分代謝を支える働きに「脾(ひ)」が深く関わると考えます。
脾は、飲食物を消化・吸収し、そこから得た栄養や水分を全身へ巡らせる役割を担っています。
しかし脾は、湿気や冷えの影響を受けやすいため、この時期は働きが低下しやすくなります。
そのため、水分代謝が滞り、余分な水分が体内に停滞することで、むくみとしてあらわれるのです。

3.今日からできる3つの養生法

①こまめに体を動かして巡りをつくる

水分は、体を動かす機会が少ないと滞りやすくなります。
激しい運動は必要ありません。

  • こまめに立ち上がる
  • 少し歩く時間を増やす
  • 階段を使う
  • ふくらはぎを動かす

特にふくらはぎは、下半身の巡りを支える大切な場所です。
日常の中で意識的に動かすことで、全身の巡りも整いやすくなります。

「しっかり動く」よりも「こまめに動く」がポイントです。

②冷やしすぎない

暑さから冷たいものに頼りたくなる時期ですが、体の内側の冷えは巡りを鈍らせる原因になります。

  • 冷たい飲食物を摂り過ぎないようにする
  • お腹や足元を冷やさない
  • 冷房の風を直接受けない
  • 湯船で体を温める

少し温めるだけでも、体の巡りはスムーズになっていきます。

③胃腸をいたわる

むくみが気になる時期は、胃腸に負担をかけ過ぎないことも大切です。

  • 食べ過ぎを控える
  • 脂っこいものを減らす
  • 甘いものを摂り過ぎない
  • 温かい食事を意識する

日々の食事を少し整えることが、体の軽さにつながります。

4.おわりに

6月は湿気や気温の影響により、体の水分バランスや巡りが乱れやすい季節です。

むくみは、その変化を知らせるサインのひとつです。

大きく変えようとする必要はありません。

『少し動く。少し温める。少し整える。』

その積み重ねが、体をゆるやかに整えていきます。

日々の小さな変化に気づきながら、心地よく過ごしていきましょう。

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