「最近ずっと疲れが取れない…」
「寝てもだるさが残る」
「食べる量は変わらないのに体重が増えてきた」

そんな不調を、「年齢のせいかな」「仕事が忙しいから仕方ない」と思っていませんか?

もちろん、疲れやストレスが原因の場合もあります。しかし、中には橋本病という病気が隠れていることもあります。

橋本病は女性に多い病気です。男性にも起こる病気ですが、男女比は1:20~30くらいです。初期は「なんとなく調子が悪い」という症状が中心のため、気づかれにくいのが特徴です。

今回は、橋本病とはどのような病気なのか、どんな症状が現れやすいのか、そして漢方薬局でできるサポートについてわかりやすくご紹介します。

橋本病ってどんな病気?

橋本病は、首の前にある「甲状腺」という臓器に慢性的な炎症が起こる病気です。

甲状腺は、体の代謝を調整するホルモンを作る大切な働きをしています。

橋本病では、この甲状腺に炎症が起こることで、ホルモンを十分に作れなくなることがあります。その結果、体全体の働きがゆっくりになり、さまざまな不調が現れます。

ただし、橋本病だからといって全員に症状が出るわけではありません。初期にはほとんど症状がなく、健康診断で見つかる方もいます。

また、症状があっても「疲れ」「冷え」「気分の落ち込み」など、日常生活でよくある不調と似ているため、気づかずに過ごしてしまう方も少なくありません。

女性に多い理由

橋本病は男性よりも女性に多く、30〜50代で見つかることが多い病気です。

はっきりした理由はまだ完全には解明されていませんが、女性ホルモンや免疫の働きが関係していると考えられています。

女性は、生理・妊娠・出産・更年期など、一生の中でホルモンバランスが大きく変化します。その影響で体調が揺らぎやすく、橋本病が見つかるきっかけになることがあります。

また、家事や仕事、育児などで無理を重ねてしまい、「疲れているだけ」と思い込んで受診が遅れてしまうケースも少なくありません。

「年齢のせい」と思われやすい初期症状

橋本病では、少しずつ症状が現れることが多いため、「最近年齢のせいかな」と感じてしまいやすい特徴があります。

①疲れやすい・だるい

以前より疲れが抜けにくくなった、朝から体が重い、休んでも元気にならない…。

そんな症状は橋本病でもよくみられます。

甲状腺ホルモンが不足すると、体のエネルギーを作る力が低下し、全身が常に電池切れのような状態になってしまいます。

「最近やる気が出ない」「仕事がしんどい」と感じている方は、一度原因を調べてみることも大切です。

②寒がり・冷えやすい

以前より寒さがつらくなったり、夏でも手足が冷えたりすることがあります。

これは体の代謝が低下し、熱を作る力が弱くなるためです。

厚着をしてもなかなか温まらない、周りの人より寒がりになったという場合は、体質だけではなく病気が関係していることもあります。

③体重が増えやすい

食事量は変わらないのに体重が増える、むくみやすくなったという方もいます。

代謝が落ちることで消費されるエネルギーが減り、以前と同じ生活でも体重が増えやすくなることがあります。

「ダイエットを頑張っているのに痩せない」と悩んでいる場合も、背景に橋本病が隠れていることがあります。

④気分の落ち込み

気力が出ない、集中できない、以前楽しめていたことが楽しく感じられない…。

このような心の不調も橋本病でみられることがあります。

「最近気持ちの問題かな」と思っていても、実は体のホルモンバランスが影響していることもあるのです。

心だけの問題と決めつけず、体の状態も確認することが大切です。

病院での治療が第一です

橋本病が疑われる場合は、まず内科や内分泌内科を受診しましょう。

血液検査で甲状腺ホルモンや甲状腺に関係する数値を確認し、必要に応じて超音波検査なども行われます。

甲状腺ホルモンが不足している場合には、不足したホルモンを補うお薬で治療を行います。

この治療によって、多くの方は症状の改善が期待できます。

疲れや冷えがあるからと自己判断でサプリメントや漢方だけを始めるのではなく、まず病院で正しい診断を受けることが大切です。

漢方でできるサポート

橋本病そのものを漢方だけで治すことはできません。

そのため、基本となるのは病院での治療です。

一方で、橋本病の方は「疲れがなかなか取れない」「冷えがつらい」「胃腸が弱い」「眠りが浅い」など、一人ひとり悩みが異なります。

漢方では病名だけではなく、その方の体質や現在の不調を詳しく確認し、体全体のバランスを整えることを目指します。

例えば、

・疲れやすく、朝から元気が出ない方
・冷えが強く、手足がいつも冷たい方
・食欲がない、胃腸が弱い方
・ストレスが続き、眠りが浅い方

など、それぞれの状態に合わせて漢方薬を選びます。

また、日々の食事や睡眠、体の温め方など、生活習慣についても一緒に見直していくことで、より無理なく体調管理を続けられるようサポートしています。

「橋本病と言われたけれど、疲れがなかなか改善しない」
「検査では落ち着いているのに体調がすぐれない」
「冷えやだるさを少しでも楽にしたい」

そんなお悩みがありましたら、一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。

病院での治療を大切にしながら、毎日を少しでも過ごしやすくするお手伝いをいたします。

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