9月も下旬に差し掛かりますが、厳しい残暑が続いていますね。
突然ですが、『満月』と聞くと何を思い浮かべますか?🌕
お月見、うさぎ、狼男、などなど。ファストフード店では“月見バーガー”なんていう商品も期間限定で販売されているようですね。🐰
季節でいうと、大体今ごろの秋をイメージするのではないでしょうか。
満月はほぼ毎月見られますが、秋の月は大きく明るく見えやすいため、それにちなんだイベントや商品が続々登場します。
しかし、満月にプラスなイメージばかりでない人も大勢いるかと思います。
実は、月の満ち欠けがわたしたち人間のからだにも大きな影響を及ぼすといわれています。
今回はそんな『月』と人間のからだ・自律神経の関係を東洋医学の視点も踏まえてお話していきます。
「人体が月に影響される」のはなぜ?🌛
ずばり、月の引力に地球レベルで左右されるからです。
例えば、潮の満ち引きがその引力によるものです。
人間も自然の一部ですから、月の引っ張る力によってからだの中の血液や体液も上へ引っ張られます。
この月の引力が一番強くなるのが満月の日です。
ちなみに月の周期は約29.5日といわれているので、おおよそ毎月1回訪れます。
これが女性の生理周期(28-35日)と近いこと、それから東洋医学の陰陽論(物事を2つに分ける)で考えると、
陰・陽) 月・太陽、女・男
となるため、特に女性のからだと月は関係が深いといえます。
この「陰」と「陽」はどちらが良いとか悪いということではありません。
どちらかに偏ることなくバランスがとれている状態が理想的です。
また、女性の生理周期が4つ(月経期→卵胞期→排卵期→黄体期)に分類されるのと同じように、月の周期も4つ(新月→上弦の月→新月→下弦の月)に分かれています。
月の周期によってどのような特徴があるのかみていきましょう。
🌑新月
・特徴:地球から月の形は見えない。「ゼロ」、「リセット」、「浄化」のタイミング。
・人のからだに起こりやすい不調:エネルギー不足、疲れやすい、だるい、不眠など。
・過ごし方☝️:特に休養を大切にしましょう。月明かりがなく暗いため、なるべく早く寝るのがいいかもしれませんね。
↓
🌓上弦の月
・特徴:「準備」、「リラックス」、エネルギーを溜める期間。
↓
🌕満月
・特徴:月が真正面から見える。明るいので夜更かししがちかも。「満ちている」、「ピーク」、「吸収」のタイミング。
・人のからだへの影響:取り込む力が強まるため、良いものも悪いものも吸収しやすい。
・過ごし方👍:からだに取り込むものの量や質にこだわるとよいでしょう。
↓
🌗下弦の月
・特徴:「排泄」、「デトックス」のタイミング。
↓
新月(上へ戻る)
東洋医学と絡めて考える月の影響🌜
陰陽論を月に当てはめると、
陰・陽)新月・満月 と考えられます。
昔の文献でも月と人間のからだの関係がこのように記されています。
『新月より月が生じ始めると気血も徐々に盛んになり衛気も巡り始める』
『満月になると気血は充実し、肌肉は気血により十分に養われ頑強となる』
新月→満月に向かってエネルギー(気)も血も満ちていくということですね。
しかし、「気」や「血」、それから「水」それぞれの過不足によっては新月/満月のタイミングで不調が大きく出ることが少なくありません。
これを読んでくださっているあなたには、思い当たる節があるのではないでしょうか。
新月に不調が出やすい人

新月では、月がいわゆる“エネルギー0”の状態になるのと同じように、人間のからだもエネルギーレベルがリセットされ0になるとイメージしてみてください。
もともとエネルギーや血液が十分であればいいですが、不足していると新月のタイミングで気力や体力レベルも落ちがちです。
しかし満月に向かってエネルギーが満ちていくので、準備期間が始まるタイミングでもあります。
新月のタイミングでは「虚」が強まりやすいと考えれれます。
「気」「血」「水」の不足がみられる状態を、それぞれ「気虚」「血虚」「陰虚」といいます。
もともとの体質がこれに当てはまると満月に不調が起きやすい傾向があります。
あまり激しい運動や大量に汗をかくことは避けたほうがよいでしょう。
満月に不調が出やすい人

満月にはエネルギーが充満することで、普段から気血が充実している人は滞りやすくなる傾向があります。
吸収力も高まるため、食べすぎ・補いすぎると滞り溢れやすくなりがちです。
月の引力がMAXになり体液も上へ引っ張られ、神経が活性化し高ぶりやすくなったり、血圧が上がりやすくなったりする可能性が高いです。
そのため自律神経の乱れやメンタルの不調も現れやすい時期です。
また、気血が上へ引っ張られると下半身の血流が悪くなり冷えやむくみが悪化することもあります。
満月のタイミングでは「実」が強まりやすいと考えられます。。
「気」「血」「水」が流れが悪くなったり滞ってしまったりする状態を、それぞれ「気滞」「瘀血」「水毒」などといいます。
もともとの体質がこれに当てはまると満月に不調が起きやすい傾向があります。
食べすぎ・水の飲みすぎには注意しましょう。
スーパームーンに要注意!
1年の中でも月と地球の距離が最も近づき、いちばん大きく明るく見える月をスーパームーンといいます。
今年(2025年)のスーパームーンは11/5だそうです。
また、今年はスーパームーンの前後の満月も特に大きく見えるようで、10/7と12/5の満月にも注意が必要です。
さいごに
東洋医学ではからだのバランスが良い状態が健康な状態と考えます。
また、『恒常性(ホメオスタシス)』といってからだを一定に保とうとするシステムが備わっています。
これがうまく働くことができれば、環境に変化があってもからだへの大きな変化(=不調)になりにくくなります。
エネルギーや気血のバランスをうまく保ち、巡りの良いからだづくりをしていきませんか😉

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