「目覚ましが鳴っても起きられない」
「寝ても疲れが取れない」
「朝がつらくて学校や仕事に行くのが苦痛」

このような悩みを抱える女性が増えています。

「夜更かししているからでしょ?」
「気合いが足りないだけでは?」

そんなふうに言われてしまうこともありますが、実は朝起きられない原因は生活習慣だけではありません。

特に女性はホルモンバランスや月経、ストレスなどの影響を受けやすく、体の状態によって朝の目覚めが悪くなることがあります。

今回は漢方医学の考え方も交えながら、「朝起きられない理由」と日常生活でできる対策をご紹介します。

「朝起きられない」のは怠けではないかも

もちろん睡眠不足や夜更かしが原因の場合もあります。

しかし、十分寝ているつもりなのに朝がつらい、休日は何時間でも眠れてしまうという場合は、体からのサインかもしれません。

実際に漢方薬局でも、

・朝起きるまでに何度も目覚ましを止めてしまう
・午前中は頭がぼーっとする
・学校や仕事が始まる頃にようやく動ける

という相談は少なくありません。

「自分は怠けているだけ」と責める前に、まずは体の状態を見直してみましょう。

漢方医学で考える、寝起きが辛い理由

漢方医学では、朝起きられない原因は一つではないと考えます。

同じ「朝がつらい」という症状でも、人によって原因が異なるため、それぞれに合ったケアが大切です。

①血の不足

女性に最も多い原因の一つです。

月経や無理なダイエット、偏った食事などが続くと、体や脳に十分な栄養が届きにくくなります。

特に脳に栄養がいかないと、正常な睡眠ができなくなってしまうと漢方医学では考えます。

血が足りていないときは・・・

・朝起きられない
・立ちくらみがある
・めまいがする
・顔色が白っぽい
・爪が割れやすい
・髪が抜けやすい

といった症状が現れやすくなります。

特に月経前からは子宮に血が集まってしまいます。なので症状が悪化したり、月経前後の期間だけ寝起きが辛かったりするのは、血の量の変動によるものです。

また、十分眠っているはずなのに疲れが取れない場合は、栄養不足が隠れていることもあります。

②エネルギーの不足

毎日忙しく頑張り続けている人に多いタイプです。

仕事や勉強、育児、介護などで休む時間が少ないと、体を動かすためのエネルギーが不足してしまいます。

寝ても回復しきれず、朝もまだ充電切れの状態のため、寝起きがしんどい状態です。

昼~夕方に楽になるタイプの方も、このタイプの方が多いです。

他にも、
・少し動くだけで疲れる
・風邪をひきやすい
・食欲があまりない
・声に力が入りにくい

などの症状が出ることがあります。

「寝ても回復しない」という人は、休養だけでは足りず、体力そのものが不足している可能性も考えられます。

③食べ過ぎで胃が汚れてしまっている

「食べ過ぎと朝起きられないことが関係あるの?」

そう思う方も多いかもしれません。

夜遅くに食事をしたり、脂っこいものや甘いものを食べ過ぎたりすると、胃腸は夜中も休まず働き続けます。

すると体の中に不要なものがたまりやすくなり、

・日中も眠い
・体が重だるい
・頭がすっきりしない
・むくみやすい
・雨の日に調子が悪い

などの症状が現れることがあります。

朝起きても頭にモヤがかかったような感覚が続く人は、このタイプかもしれません。

特に夕飯を21時以降に食べたり、寝る前に何か食べる方は胃が汚れやすいため、注意が必要です。

④ストレスでいつまでも体が休まらない

ストレスが続くと、寝ている間も体は緊張したままになってしまいます。

布団に入れば眠れるけれど、

「夢ばかり見る」
「夜中に何度も目が覚める」
「朝から疲れている」

という状態になりやすくなります。

さらに、

・イライラしやすい
・気分の浮き沈みがある
・肩こりがひどい
・生理前になると悪化する

という人も少なくありません。

睡眠時間よりも、「ぐっすり眠れているか」がとても大切なのです。

寝起きが辛い人が日常生活で気をつけたいこと

①血を増やす食べ物を積極的に摂りましょう

女性は月経があるため、意識して栄養を補うことが大切です。

おすすめは、

・鶏肉
・レバー
・かつお
・まぐろ
・小松菜
・ほうれん草
・ひじき
・黒ごま

などです。

極端なダイエットや朝食抜きは、朝起きづらさを悪化させることもあります。

②夜の食べ過ぎは注意

夜遅い時間の食事や食べ過ぎは、胃腸に負担をかけます。

夕食は寝る2〜3時間前までを目安に済ませ、腹八分目を心掛けましょう。

寝る直前のラーメンやスイーツ、お酒なども続くと朝のだるさにつながりやすくなります。

仕事で遅くなってしまう方は、夕飯は消化しやすい食べ物にしたり、もしくは量に注意しましょう。

③ストレスを発散

ストレスは溜め込まないことが大切です。

・家族や友人に話す
・好きな歌を歌う
・ウォーキングをする
・ストレッチをする
・趣味の時間を作る

このような軽いリフレッシュでも十分効果があります。

「ストレス発散しなきゃ」と頑張るより、自分が楽しいと思える時間を少しでも増やしてみましょう。

④0〜4時は睡眠のゴールデンタイム

夜更かしが続くと、体は十分に回復できません。

特に深い眠りにつきやすい0〜4時頃は、体を休ませる大切な時間です。

この時間帯にしっかり眠れるよう、できれば日付が変わる前には布団に入る習慣を目指してみましょう。

毎日完璧でなくても構いません。

少しずつ生活リズムを整えることが、朝の目覚め改善への第一歩です。

しんどくなるほど無理しない

朝起きられないと、「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでしまう人もいます。

しかし、体が悲鳴を上げている状態で無理を続けると、さらに回復しにくくなることがあります。

疲れると眠りやすくなるイメージがありますが、実は睡眠には体力が必要です。

なので、疲れすぎている方は睡眠の質が低下している方が多いです。

疲れが強い日は早めに休む、予定を詰め込み過ぎないなど、自分の体をいたわることも大切です。

「頑張る」だけではなく、「休む」ことも健康のための大切な習慣です。

寝起きの改善に漢方が役に立つ事も多いです

朝起きられない原因は、一人ひとり異なります。

栄養不足が原因なのか、体力不足なのか、胃腸の負担なのか、それともストレスなのかによって、必要な対策も変わります。

漢方では、眠気だけを見るのではなく、月経の状態や食欲、疲れ方、冷え、ストレスなども含めて、その人全体の体質を考えながら改善を目指します。

「朝がつらいのは体質だから仕方ない」と諦めていた方が、漢方や生活習慣の見直しによって、朝すっきり起きられるようになるケースも少なくありません。

「毎朝起きるのが本当につらい」「何を試しても改善しない」とお悩みの方は、一人で抱え込まず、ぜひ一度漢方薬局へご相談ください。

あなたの体質に合った方法を一緒に見つけ、気持ちの良い朝を迎えられる体づくりをサポートいたします。

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